はじめに

最近ニュースやワイドショーでよく耳にする「ウィキリークス」という言葉。一体なんだろうと思われている方も多いでしょう。

このウィキリークスについて簡単に解説してみたいと思います。

ウィキリークスとは一体なんでしょうか

「Wikileaks(ウィキリークス)は,匿名による政府や,企業、宗教に関わる機密情報を公開するウェブサイトである。投稿者の匿名性を維持し,機密情報から投稿者が特定されないようにする努力がなされている。」(ウィキペディアより)

これまでは,内部告発者やジャーナリストには命の危険や逮捕,刑務所への収容という危険が常に隣り合わせでした。

そのため,非常に重要な機密とされ,表に出てこなかった,ある意味国家にとって都合の悪い文書というものが多く闇に葬られてきました。

ウィキリークスは,ウィキペディアに似た方式を用いて誰でも記事を投稿したり編集したりコメントを付けたりすることができると共に,投稿者の匿名性を固く守っています。

ウィキリークスに収容され,公開されるのを待っている文書は120万以上あると言われています。

それらの文書は,多くの人の目に晒され,精査され,最終的にどのような意味を持つのか,本物かどうかといった点が明らかにされています。

一体誰がどんな目的で運営しているのでしょう

運営者について

現在は,中国政府の反対者と,台湾,欧米,オーストラリア,南アフリカのジャーナリスト,数学者,ベンチャー企業の技術者によって運営されています。

ジュリアン・アサンジ氏が創設者の一人として,最もよく知られています。

プロジェクトの目的

  • アジア、旧ソビエト連邦、アフリカのサハラ砂漠以南、そして、中東の圧制を強いている政権を白日のもとに晒すこと。

  • 世界の全ての地域で、政府や企業によって行われている非倫理的な行為を暴露したいと考えている人たちを支援してくこと。

この二つが掲げられています。

 主な内部告発事件

2010年7月25日,ウィキリークスにてアフガニスタン紛争に関するアメリカ軍や情報機関の機密資料約75000点以上が公表されました。

中には,パキスタンの情報機関「ISI」とアフガン武装勢力との関係や,未公表の民間人死傷案件,アフガン側のアメリカへの情報提供者の身元情報が含まれていました。

2010年10月22日,イラク戦争に関する米軍の機密文書約40万点が公開されました。

サイトには米軍による民間人や民間施設への攻撃があったとの報告があるとの声明が出されていました。

 問題はないのでしょうか

各国の対応

当然,国家として公開されては都合の悪い文書をデーターベースに抱えたサイトは危険な存在とみなされます。

上記にあげた米国の主な告発事件では,いずれの場合も国防総省の内部告発者探しやFBIによる操作などが行われました。

中国は,Wikileaksを含むURLに含むサイトの検閲を必死になって実施していますし,タイではアクセス規制の処置が取られています。

ドイツでは,ドイツ語版Wikileaksのドメイン保持者への家宅捜索が実施され,オーストラリアでも検閲される可能性が生じています。

他の問題

  • 誤報や偽リーク文書の懸念

誤解を生じさせる、又は、騙すように意図的に作られた内部告発情報がWikileaksを通して、社会に出回ってしまうのではないかという懸念も一部で寄せられています。

ただし,これまでの実績を見たとき,誤報がないことや,リーク文書を多くのプロが精査検証してから公開されているという点があり,信用性は高いと言われています。

  • 情報が世界に及ぼす影響

例えば,どこかの世界的銀行がつぶれるといった情報がリークされた場合,経済的に大きな影響があり混乱も生じるのではないかという懸念も一部で寄せられています。

ただし,これまでの場合,世界経済に大きな影響を及ぼす内容の場合には,全体公開の少し前に限定的に内容の一部をアナウンスすることで対応しており,混乱は生じていません。

おわりに

このプロジェクトのために使われている技術的なことや関わっている運営者たちについて触れるときりがないので,ごくさわりのみを解説させていただきました。

簡単にはご理解いただけたでしょうか。

<参考>

ウィキペディア:ウィキリークスの項