WhatsApp(ワッツアップ)はLINE(ライン)のようなコミュニケーションツールで、そのユーザー数はLINEをはるかに上回るという、世界中で人気のアプリケーションです。最近日本でも知名度が上がって来たので、耳にしたことがあるという人も多いはず。

そしてこのWhatsAppには興味深いエピソードがいくつかあり、それを聞いてWhatsAppに興味を持ったという人も少なくありません。

そこで、ここではそのエピソードの中のいくつかをご紹介したいと思います。

WhatsAppの気になるエピソード

1:「190億ドル」というIT業界最高の買収額

今年の2月に、Facebookが190億ドルという巨額でWhatsAppを買収しました。

この額はIT業界の過去の買収額でも類を見ない数字で、ここに業界最大手のFacebookが認めた、WhatsAppの高い将来性が表れています。

ちなみに、MicrosoftがSkypeを買収した際の金額は85億ドルです。いかに今回の額が破格なのかが分かりますね。

2:創始者にはFacebookとTwitter不採用という過去が

WhatsAppは元Yahoo!のジャン・コームとブライアン・アクトンによりに設立されました。

Yahoo!退社後、2人はFacebookへの就職を試みましたが結果は不採用。アクトン氏は、Twitter社にも就職を断られています。

しかし今回の買収を経て、ジャン・コーム氏はFacebookの取締役に就任。また、アクトン氏も自社株式を約20%保有することとなりました。

FacebookとTwitterの採用担当に見る目が無かったのか、時代が2人について来られなかったのか・・・人生って分からないですね。

3:4億5000万人が利用するサービスを32人のエンジニアで運営

世界最大級のアプリケーションというと、何百人ものスタッフで運営しているイメージですよね?

しかしWhatsAppはごく限られた優秀なスタッフだけで運営されていて、その人数はたったの32人です。この人数を聞くと「LINEに比べて機能がシンプル」という点もうなずけます。

4:徹底した「広告排除」

創始者の1人であるジャン・コームが、ブログで広告について書いていました。

昨日見た広告を思い出したり、「明日はどんな広告を見るだろう」と広告を楽しみにする人など誰一人いない。しかし、友達とチャットできたことを喜んだり、チャットできなくてがっかりしたことは誰だってある。僕たちは、WhatsApp を人々が毎朝楽しみにし、毎日を明るくするサービスにしたい。広告を見る為に昼寝から飛び起きる人などいないだろう。(引用元:WhatsAppブログ

ジャン・コームは「WhatsAppをいかに楽しんでもらうか」を第一に考えているので、見ることでコミュニケーションを中断させてしまうような広告には力を注ぎたくないと考えているようです。

さらに最近の広告は個人の検索履歴を反映させているものが多いですよね。これはとても便利なものではありますが、ジャン・コームは「まるでユーザーが商品になってしまっているようだ」と不快感を表しています。

長い間Yahoo!で膨大な広告を見て、思うところがあったのでしょうね。

5:どうしてここまで成長したのか?

スペイン語圏での普及

このグラフはGLP(Gross Language Product)といって、1年間に各言語の話者によって生み出される全ての最終的な商品とサービスの総市場価格を図にしたものです。

英語圏はもちろんですが、スペイン語圏もずば抜けているのが一目瞭然ですね。WhatsAppはこの英語とスペイン語を公用語とする中米・南米での人気が高いので、4年間という短い期間でここまで成長できたのです。

さらに32もの多言語に対応しているというのも、ユーザーを拡大する大きな理由になっています。

機能がニーズにマッチした

WhatsAppの有料オプションとして提供されているデータ圧縮機能が、東南アジアなどの新興国市場のユーザーにウケているのではないかと言われています。

この圧縮機能を利用することで、ユーザーは通信キャリアへ支払う料金を抑えられるのだそうです。

LINEとWhatsAppの使い分けがおすすめ

海外旅行に行ったときなどに現地に友達ができたりすると、日本に帰ってからも連絡を取り合いたくなりますよね。

そういう時に欧米の方とやり取りするときはWhatsAppで、アジア圏の方とやり取りするときはLINEを使うなど、うまく使い分けるのがオススメです。

ちなみに海外でのLINEの知名度はまだ低いので、どちらかというとWhatsAppの方がスムーズにやり取りできると思います。

(image by 著者)