先日、資金調達のニュースでも話題になったファッション通販のスタートアップ「IROYA」。毎月、「色」をコンセプトにファッションアイテムを独自にセレクトし、通販界に新風を吹き込む存在として注目を集めています。

その個性的なコンセプトと、最先端のスタートアップならではの技術へのこだわりでリピーターも増えているIROYAですが、通販サイトと同時に原宿・キャットストリートに実店舗を展開しています。IROYAが提案する、新しいショッピング体験とは?

代表取締役(CEO)の大野敬太さんにお話を伺いました。

「IROYA」とは?

ブランドを横断して「色」で商品をセレクト

IROYAでは、ブランドやアイテムの垣根を越えて、毎月1色の「色」をテーマに商品をセレクトしています。色という切り口から横断的にアイテムを揃えることで、IROYAでしか経験できない「ファッションとの新しい出会い」を提案する、というコンセプトは、低価格路線のファッション通販界の中でも異質な存在感を持っています。

価格やトレンドに流されることなく、より直感的かつシンプルにファッションを提供するIROYAの試み。Webと実店舗が共存するオンライン&オフラインという仕掛けにも、その独自性が現れています。

実店舗で実際に商品に触れられる

IROYAは、通販サイト開設とほぼ同時に原宿に実店舗をオープンしました。サイトでは商品の購入だけでなく商品の取り寄せ依頼も可能で、店舗で実際に商品を見ることができます。

ECをずっとやっていたからこそ、それだけでは狭い世界になってしまうと思いました。Webはボーダレスだけれど、存在を知ってもらうまでに広告コストがかかるという事実がある。うちは店舗の経営ノウハウも持っていたし、店舗があることによって物流拠点としても、コンシェルジュとしての発信地としても使えると考えて、お店を持ちました。

実際にここ(店舗)からWebのユーザーになってリピーターになる、というお客さんも一定数いるんです。(大野さん)

店舗はWebで見ただけでは実物のサイズ感や色味に不安があるという場合にも便利なだけでなく、ショップの雰囲気やスタッフとのコミュニケーションを楽しむことができます。

また、会社の立ち上げからエンジニアを動員し、通販サイトと実店舗がスムーズにつながる独自の商品管理システムを構築している点でも注目されています。

まるでファッション誌!「IROYA」WEBサイトの使い方はこちらもチェック
[こちらに、使い方記事へのリンクを貼ります]

実際に「IROYA SHIBUYA」に行ってみた

「IROYA SHIBUYA」はショップ自体がメディア

原宿・キャットストリートの店舗「IROYA SHIBUYA」は真っ白な箱のような外観が印象的な建物です。デザイン性の高い外観から、キャットストリートを訪れる外国人観光客の来店も多いとか。

店舗では、商品の陳列はもちろん、テーマに合わせて変わる壁一面のデジタルサイネージやアーティストとのコラボなど、独自の取り組みも行われています。

また店内にあるWebカメラとディスプレイでは、ゲストの着ている服のカラーを抽出・解析してデータ化することができるそうです。服を買うだけでなく、インタラクティブな体験を提供するというコンセプトに沿ったショップ作りも、これまでのファッション業界のイメージを超える試みです。

店内もテーマによって変化する

店内はギャラリーのようにデザインされた空間になっており、毎月変わるテーマカラーとアイテムによって展示方法も異なるそうです。

ディスプレイ台にもさりげなく「IROYA」のロゴが。

IROYAの根幹を支える「色」というコンセプトは、非言語のコミュニケーションを意識したという大野CEO。

1色でショップを彩るというコンセプトは海外にもない。ふらっと店舗に入った海外の方が、ブランドは知らなくても「色がキャッチーだから買っていく」ということがあります。色は非言語のコミュニケーション。実は現在、顧客の1割が外国人なんです。(大野さん)

色でソートすることで、「言葉はわからなくても、モノの良さがシンプルに伝わる」という実感があるといいます。

店舗は原宿にありますが、海外はもちろん首都圏外の各県からもリピーターが訪れるそうです。

「IROYA」を使いこなすコツ

Webサイトと実店舗を併用しよう

IROYAのショップではマンスリーテーマカラーにあわせてアイテムを展開していますが、Webサイトでは、ショップにないカラーアーカイヴも先行チェックすることができます。

Webからの購入はもちろん、「お問い合わせ」から気になる商品の取り置き・取り寄せも可能。Web上の商品をショップで試してみるのも楽しい使い方です。

独自のセレクトを楽しもう

IROYAでは、デザインから販売まで、アパレルでの幅広い経験を持つCEOをはじめ、多彩なバイヤーが買い付けを行っています。取引先も多く、セレクトアイテムの中には海外の超有名ブランドからの直輸入品も。

自分のワードローブにない、新しい色のカテゴリを覗いたり、ファッション誌のように眺めたり、IROYAの楽しみ方は実にさまざま。思わぬアイテムが登場することもあるので、こまめにサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

IROYA独自のセレクトアイテムが、新たなアイデアやファッションのきっかけになるかもなるかもしれません!

取材協力

今回、店舗で取材にご協力いただいたのは、CEOの大野敬太さん。ご自身でも服作りの経験があり、その後もアパレル業界の広告・マーケティング・経営戦略と、ファッションに関わり続けてきました。

今はアパレル商材が多いんですが、「色」というコンセプトからすると、もっといろいろな商材を集めてフラットにしていきたいと思っています。例えば日本の工芸品なども取り扱っていく予定です。作り手の側にとっても、発信の場として育てていきたい。

店頭にWebサイトと連動したディスプレイを設置する計画や、20~30代の女性向けに、コーディネート提案のアプリも構想中です。

今後もどんどん商材やコンテンツを拡張していきますので、ぜひ、毎日ファッション誌を見るような感覚で使っていただいて、IROYAをファッションとの「偶発的な出会い」のきっかけにしてもらえればと思います。(大野さん)

「色」から広がるIROYAの世界を、今後も楽しみにしたいものですね。

(image by nanapi編集部)