世界中で使われているSNSと言えばFacebook(フェイスブック)ですね。ネット上で友人や家族との交流ができるだけでなく、世界中の人々や情報とつながることができます。

もはや世界最大級のサービスとも言えるFacebookですが、実は細かい機能改善を日々リリースしており、そのインターフェースも少しずつ進化しているのです。直近でFacebookが実施した主な施策をご紹介します。

1人1人に最適なメディアをめざして

Facebook’s mission is to give people the power to share and make the world more open and connected. People use Facebook to stay connected with friends and family, to discover what’s going on in the world, and to share and express what matters to them.

上記はFacebookの経営理念の引用です。

まとめると、「Facebookは、世界をよりオープンで繋がったものにするための手段として提供している」ということが分かります。

また、ユーザーがFacebookを使って「友人や家族と繋がる、世界で起きていることを知る、そして、それらを共有する、表現する」ことを、快適におこなえるようなサービスにしたいということも読み取れます。

その意味で言うと、Facebookのニュースフィードは、経営理念の中心となる機能です。Facebookはニュースフィードについて、以下のようなものにしたいようです。

The goal of News Feed is to show the right content to the right people at the right time whether it’s from a close friend or a news source halfway across the world.

つまり、「ニュースフィードを、届くべき内容や情報が、届くべき人に、届くべき時に届くメディアのような役割を持たせたい」ということです。

具体的に言えば、個人個人の興味や関心が満たされるニュースフィードにしたいとも言い換えることができます。

ユーザーが「おもしろい」と思える情報にたどり着きやすく、反対に、「つまらない」と感じる情報に触れにくいニュースフィードを、Facebookが作るのが目的だということです。

これらをふまえて、Facebookがそのようなサービスになるためにおこなっている施策を最近のものにしぼってご紹介していきます。

こんなにある!最近のニュースフィード改善施策

1.クリック稼ぎの釣りネタ投稿を撃退

「フィードに挙がる見出しが気になったからクリックして別ページを開いてみたら、内容がしょぼくてすぐに戻るボタンを押した」という経験はありませんか?

2014年8月25日、Facebookは、「満足な内容が書かれていないクリックを誘引するための大袈裟な見出し(クリックベイト)を減らす努力をする」と発表しました。

具体的には、以下のような基準で釣り投稿かどうかを判断するようです。

  • 記事を読む時間(見出しをクリックしてFacebookを離れてから、Facebookに戻ってくるまでの時間)
  • クリック数と、Facebookでのアクション(いいねやコメント、シェアなど)の数

2.リンク付き投稿の優先順位を変更

投稿時にシェアしたいページのURLを入力すると、文章下にサムネイルとしてリンク付きの写真や見出し、冒頭文が表示されます。これはリンク付き投稿と言われたりします。

2014年8月25日Facebookは、「文章中にURLリンクを貼っているだけの投稿(写真をつけている場合も含まれる)よりも、リンク付き投稿を優先してニュースフィードに表示させる」という旨の発表をしました。

たしかに、写真や見出し、内容の冒頭部分などの見える投稿は、ニュースフィードを見る人にとって、リンク先ページが自分にとって有益かどうかを判断しやすいですよね。

「リンク付き投稿ってどれのこと?」という方は、こちらの記事をご覧ください。Facebookでリンクを投稿する方法

3.「いいね!」が必要なコンテンツ提供を禁止?

「2014年11月5日以降、アプリページに『いいね!』をしないと利用できないコンテンツを規約違反とする」という旨をデベロッパー規約に追加したようです。

これで「いいね!」と思っていないコンテンツの情報を受け取らなくてもすむようになるはずです。

「アプリへのログイン」や「チェックイン」などを促すコンテンツは禁止されないようです。

4.「Save」ボタンを追加

ニュースフィードに流れるあまたの投稿、「気になったものがあって後で読もうと思ったのに、他の投稿が多すぎてどこにあるか分からなくなってしまった」なんて経験がある方、たくさんいますよね。

そのようなことを防ぐためにFacebookが追加したのが「Save」機能です。新たに追加された「Save」ボタンをクリック・タップすれば、投稿を保存してストックしておけるのです。「後で読む」機能のようなものですね!

こちらの機能は2014年7月21日に発表されました。

5.共有設定

投稿をするとき、あらかじめ共有範囲を設定をしていないと、全ユーザーが投稿を見られる設定のまま公開されます。

しかし2014年5月22日、Facebookは、「投稿は、共有範囲を設定していない初期状態で『友達限定』に公開されるようにする」と発表しました。

これで、「友達だけに公開するつもりの投稿を、誤って全ユーザーに公開してしまった」などのアクシデントを減らすことができます。

また、「投稿前段階で、『誰向けに公開するか』が明確に分かるデザインにする」という旨の発表もしています。

これらのアップデートが実施されれば、今までより格段にプライバシーセキュリティをコントロールできるようになりますね!

実施までには数ヶ月かかる見込みのようです。

他にもある!Facebookのここ最近のサービス改善施策

Facebookはニュースフィード改善の他にも、さまざまな施策をリリースしています。

1.チャット機能をなくしてメッセンジャーアプリをリリース

スマートフォンやタブレット端末限定ですが、Facebookのメール機能に大幅な変更がありました。

アプリ「Facebook」内でチャットの送受信ができなくなり、メッセージ専用のアプリ「Facebook Messenger」をダウンロードし、そちらを利用しないと送受信ができなくなったのです。

連絡を取るためだけにFacebookを利用している人にとってはありがたい機能分散ですが、そうでない人にとっては、Facebook内の操作を2つのアプリを通して行う必要があり、不便に感じる人も多いようです。

2.W杯に連動した公式Facebookページを作成

Facebookは先の「FIFA World Cup」開催時(2014年)に、W杯に連動した公式Facebookページ「ワールドカップトレンド」を作り、世界中のユーザーを巻き込んでイベントを盛り上げようとしました。

具体的には、試合スコア・ハイライトを紹介する、試合に関するユーザーや選手の投稿を見られるようにする、人気選手のファンがどこの地域に多いかが分かるページをつくるなど、W杯をリアルタイムで体験できるような取り組みがおこなわれました。

あるイベントにフォーカスして公式で取り上げることにより、Facebookを「世界をよりオープンで繋がったものにするための手段」に近づけようとしているようですね!

3.アプリへの匿名ログイン機能を追加・ログイン時の情報開示方法を変更

2014年4月30日、Facebookは、アプリへの匿名ログイン機能を追加、また、ログイン時の情報開示方法を変更するという旨の発表をしました。

これにより、ユーザーはまず匿名ログインをし、アプリを試して気に入れば、改めて個人情報を開示してログインし直すことができるようになります。むやみに個人情報を登録せずにすむということですね。

また、これに伴い、ログインする際に開示する個人情報を限定できるようになるようです。例えば、「アプリにメールアドレスは教えるが、誕生日は教えない」のような選択ができます。

現在上記の機能はまだ開発途中で、実装されるのは今後数ヶ月以内とされています。

4.アメリカで「Nearby Friends」機能をリリース

「ひまだなー。この近くに誰かいないかな?」と思ってFacebookやTwitterで「◯◯近くに誰かいませんか?今ひましてますー。」のような投稿をしたことはありませんか?

2014年4月17日、Facebookは「近くにいる友人が分かる機能『Nearby Freiends』をアメリカのiPhoneとアンドロイド限定で使えるようにする」という発表をしました。

近くにいる友人を知る、また、自分がいることを近くの友人へ知らせるこの機能、ちょっとした時間をつぶしたいときなどに便利ですよね。しかも機能のオン/オフをしっかり切り替えられるので、自分がいることを知られたくない場合でも安心です。

アメリカ限定ということで、日本でこの機能が使えるようになるかは不明ですが、ゆくゆくは似たような機能、もしくはサービスが出てくることでしょう。

Facebookが世界のサービストレンドを作る?

ここ最近のアップデートから、Facebookの今後の方向性を考察すると、Facebookは「よりネットワークを拡大しながら、ユーザーのプライバシーにも配慮する」サービスを目指しているように感じられます。

また、チャット機能をメッセンジャーアプリに移行したように、「機能の分散」を視野に入れた開発にも力を入れているようです。

なんといっても世界最大級のSNSであるFacebookの方向性は、他サービスのトレンドとして今後、波及していく可能性が高いと言えます。

これからのFacebookの動向にも注目したいところですね!

(image by amanaimages)