毎日暇さえあれば、チェックするという人も多いFacebook。仲の良い友達や、普段連絡を取らない同級生の様子が定期的に分かるので、気軽な交流をするには楽しいツールですね。でも近年急速なSNSやスマートフォンの普及によって問題になっている「SNS疲れ」という言葉、あなたは知っていますか

そういえば、人の投稿を見ると疲れちゃうことがある。なんてあなたは、実は「SNS疲れ」しているかも。そんなときはいっそ、思い切って使うのをやめてみませんか?デンマークでの研究により明らかになった、Facebookが人を不幸にする理由と、その対処法をご紹介します。

デンマークでの研究

デンマークの「幸福度研究所」(Happiness Research Institute)がある実験をした報告がありました。あるグループに、1週間Facebookの利用中止をさせた結果...。さて、どうなったのでしょうか。

ソーシャルメディアは私たちの生活の質に影響するのでしょうか?(中略)私たちは、ソーシャルメディアの利用により、他人の輝かしい情報を絶え間なく目にしています。そこで我々は、ランダムに選出したグループに、Facebookの使用を1週間中止させる実験を行いました。このレポートでは、その実験の結果を示します(引用:Happiness Research Institute The Facebook Experiment, The Happiness Research Institute, 2015より)。

どうしてそんな実験をしたの?

「Facebook鬱」の大きな原因としても挙げられる、他者との比較をしてしまうという点に着眼しました。

人は、自分の人生を評価するとき、つい「社会での比較」をしてしまいがちです。他人と比べて自分の人生はイケているのか、どれだけ自分のほうが優れているのか、というものさしで測ってしまうんですね。

それがFacebookだと、常に友達の投稿がニュースフィードに流れているため、無意識のうちに比較をしてしまう状況に陥るんだそう。そこでFacebookを離れたら、どうなるのか、というのが実験に至った背景です。

  • 39%の悲しい事実

Facebookを使用している人のなんと39%の人が、友達と比べて自分は幸せじゃないと感じているんだそうです。

どんな実験をしたの?

1095人の被験者を対象に、ランダムに2つのグループに分けて、出した指示はたったの1つだけ。

  • グループA:「Facebookを通常通り使い続ける」
  • グループB:「Facebookを1週間使わない」

これを1週間続けるだけです。そして、その後の感情やストレスについての変化を記録しました。

被験者は実験前、Facebookをこれくらい使っていた!

  • 日々のルーティンとして日常的に見ている:94%
  • 頻繁に、もしくはかなり頻繁にニュースフィードをチェックする:86%
  • 1日に30分以上Facebookを見る時間がある:78%

ほとんどの被験者が、Facebookをかなりの頻度で使っているということが分かりました。でも、特別多く使っている人たちを選出した訳ではありません。これが現実ということですね。この人たちに変化は現れたのでしょうか?!

気になる結果のうちわけは...?

Facebookをやめたくらいで大して生活は変わらないはず。なんて思っていませんか?実験結果をさっそくみてみましょう!

生活に対する満足度がアップ

「今日の満足度を1-10のスケールで示すと?」という質問に対して、グループAは実験前の7.67から実験後の7.75ポイントと、結果にほぼ変化がなかったのに対し、グループBは、7.56ポイントから8.12ポイントへと上がりました。

幸福度がアップ

実験最終日の「今日の気分は?」という問に対して、グループAに比べ、Facebookを中止していたグループBはより幸福だと応える人が7%多く、「孤独」や「悲しみ」と回答した人は少なかったそうです。

そのほかにも、こんなに嬉しい結果が

Facebookを離れていたグループBは、実験前と比較して、実生活における「人付き合い」増えたり、「人付き合い」に対する満足度が上がりました。

また、使用をやめたグループBは集中力があがったという結果や、Facebookを使用しているグループAはグループBに比べて55%もストレスを感じているということが分かりました。

さらに、グループBのほうが「時間を無駄にしている」と感じることが少なく、これはFacebookに使っている時間がなくなったことによる結果と言えるでしょう。

思い切ってやめてみる?

この結果を見て、どう感じましたか?数字にすると小さいかもしれませんが、結果に違いが出ていることは明らかです。

「Facebook」という、小さなネット上の世界の中で、他者との比較だけにとらわれてしまって、自分の幸せや目の前の楽しいことに気づかなくなってしまっているように見えます。「他人との比較」の機会が減っただけで、自分が持っているものに気づくことができ、それが結果的に幸せと感じたり、実際の人付き合いも良好になったりと変化が起きたのではないでしょうか。

なんとなく、暇つぶしに見ちゃうけど実は心のどこかで「ネット上までも人付き合いがあって面倒くさいな」と思っていたなんて人は、試しに1週間でもやめてみませんか?生活に変化が出てくるかもしれませんよ。

...とは言え、突然やめられない?

でも、諸事情で、きっぱりやめるのは難しい...。そんな場合は「他者との比較」を避けられるように、劣等感を抱いてしまうような相手の投稿を非表示にしたり、人の目を気にして投稿できないなんてストレスを軽減できる特定の人から投稿が見られないようにする、なんて方法を使ってみましょう。

これで、少しはストレスが軽減出来るかもしれませんね。Facebookをやめるまでに至らなくとも、自分に合った方法で上手にSNSと付き合ってみてくださいね!

(image by GIRLY DROP1234)