古くはピッチなどとも呼ばれ、手軽な通信システムとして一定の普及をみたPHS。日本で現在も使われている機種は多くはないと思われますが、なんとPHSを香港に持ち込むと違法になってしまいます。

なぜ香港にPHSを持ち込めなくなった?

基地局の設置が安価にできるため、使用する側としても維持費が安いPHS。手軽さからアジア圏でも一定の普及をみていましたが、香港では新規の受付・販売を2013年9月に停止しています。その間現在まで3G/4G回線への切り替えが推奨されていましたが、とうとうPHSに割り当てられた周波数がライセンスを終了。所持や利用が違法化されてしまいました。

外国人にも罰則が適用

香港でのPHS所持・利用への罰則は罰金5万香港ドル以下、または2年の禁固刑。この罰則は外国人にも適用されてしまいます。

現在も使用されているPHSの機種

日本で現在も利用されているPHSの機種はウィルコムを引き継いだY!mobileの端末に限られています。Y!mobileの端末を持っていなければひとまず安心ですが、同行した家族や友人がうっかり持ち込んでしまうリスクがあるかも。特に、いったんはガラケーからスマホに乗り換えたものの、やはりガラケーに戻した方などの場合、大手キャリアがそもそもガラケーを販売してないため、Y!mobileのPHSに機種変更をした、などのケースが多く考えられます。

現役で使えるPHS機種、代表的なものは以下にまとめてみました。ご旅行の予定がある方、チェックしてみてください。

Heart

数年前に女性誌などで多数広告が掲載されていた機種です。見た目もかわいらしく、スマホの場合通話料が高額になりやすいため、電話を多く使う若い女性などが持っている場合が想定されます。

HONEY BEE

ガラケー時代の女子高生が二台持ちしていた機種の代名詞、かつて一斉を風靡したWILLCOMのPHS。Y!mobileでも後継機がしっかり販売されています。

かんたんケータイ

意外とリスクが高いのがこの機種。小・中学生のお子さんや高齢の方が本人の意志とかかわらず持っている場合も。本人がPHSだと把握していない場合も多々ありそうで、注意度が高いです。

LIBERIO,LIBERIO 2

ビジネス利用が想定される機種。電話代の節約をしたかったのに、うっかり罰金を取られたなんてシャレになりません。要注意です。

PANTONE

「ガラケーがえり」をした人が特に注意してほしい機種です。同メーカーからそっくりな機種がソフトバンクでも発売されています。本人はPHSだと特に意識していなくても、しっかり罰則の対象になります。

その他

心配な方はY!mobileの機種一覧からぜひチェックしてみてください。特に家族旅行などの場合、子どもや祖父母が罰されるリスクは除いておきたいですよね。

旅行に行く前に

PHSは事前に申請などをしなければ海外での使用ができなかったり、使用の場合高額の通信費がかかるなど旅行に持っていくメリットはとくにありません。準備段階でPHSの持ち込みができないことを知らなければ、海外で違法行為を犯してしまうかもしれないリスクがあります。現在もPHSをお持ちの方は、この機会に旅行での代替手段を検討すると良いかもしれません。

(image by 写真AC)