プリンスなどの名だたるミュージシャンのポートレイトを手がけているオランダの写真家Dana Lixenberg氏が、Spotify内の写真コンテンツの著作権侵害を主張。Spotifyに対して訴訟を起こしました。

Dana Lixenberg氏は、彼女の作品のひとつであるヒップホップ界の大スターNotorious B.I.G.の写真をSpotifyが無断に使用していると述べています。

「著作権が侵害された写真を原版と比較すると、構成や色彩、アングルや明暗など、すべての点において瓜二つである。」とDana Lixenberg氏は判断しています。

また、Dana Lixenberg氏によれば、その写真はAll Media Networkから提供された写真とのこと。そのため、All Media Networkも共同被告として挙げられています。

結末はいかに

現時点では、この訴訟の決着はまだついていません。

しかし、弁護士のScott Burroughs氏によると、Dana Lixenberg氏はSpotify側に利益や法定損害賠償、訴訟費用、弁護士費用を要求しているようです。総額がどのくらいになるか気になるところ。

過去にも著作権をめぐるSpotifyへの訴訟が

Spotifyが著作権侵害で訴えられた例は、実のところ今回の訴訟が初めてではありません。

昨年末にはミュージシャンのDavid Lowery氏がSpotifyに対して150万ドルの損害賠償金を申し立てました。さらに、それからまもなくMelissa Ferrick氏も200万ドルの損害賠償金を請求。両氏とも、Spotifyが無許可で不法に楽曲を複製、配信したことを主張しました。

音楽ストリーミングサービスとアーティストとの信頼関係が大切

今回の訴訟でDana Lixenberg氏は、「Spotifyは多くのミュージシャンや写真家たちを搾取しながら企業の規模を拡大させている。我慢ならない。」と述べています。

アーティストたちにとって作品とは、渾身の努力の結果としてできあがった我が子のような存在。そのような作品を無断に扱うのは、アーティストのプライドを踏みにじるも同然です。

Spotifyのみならず音楽ストリーミングサービスに楽曲を提供するミュージシャンの収益はごくわずか。そのような現状にかかわらずミュージシャンが楽曲を提供する一番の理由は、多くの人に楽曲を聴いてもらうため。

だからこそ、音楽ストリーミングサービスはアーティストたちに敬意を払いながら、お互いの信頼関係を築き上げていくことが必要です。

(image by Copyright Iain / Iain Farrell)