Appleが、アプリ開発者向けApp Storeの審査ガイドライン「App Store Review Guidelines」を解説するコミックを公開しました。これは先日のWWDCで発表されたガイドラインの大幅な改訂に合わせての企画で、電子コミックの配信アプリを提供する「Madefire」の協力で実現しました。

誰でも無料でPDFをダウンロードすることができます。

こちらからダウンロード

なお、以前の「レビュー・ガイドライン」では30項目もあったガイドラインが5項目に圧縮されており、これについてAppleは「内容に変更はないが、より分かりやすく、状況に沿った説明に書き換えた」としています。

中身を見てみよう

それでは、コミック版のガイドラインの中身を見てみましょう。項目ごと5つの章に別れていて、それぞれ絵柄を変えています。なかには日本のサブカルチャーに影響を受けたと思われるマンガもあります。

1. Safety

ヒーロー物アメコミを思わせます。

言いようのないケレン味。

2. Performance

日本の学園アニメをイメージ? しかしキャラの人種にポリティカル・コレクトネスを感じます。

「ポケモンバトル」的な?

3. Business

セピア調。線のタッチがPerfomanceよりも日本のマンガっぽい。

そこはかとなく漂うBLの匂い……実際はハートフルな家族の物語のようです。

4. Design

終末感のあるSFアメコミ風。

『マッドマックス』と『WALL-E』を足して2で割ったような。

5. Legal

ノワール探偵物でしょうか。

どことなく『ペルセポリス』のような中東のコミックに似た印象。

実はわかりやすくない?

デベロッパーにとって審査ガイドラインは、きちんと確認しないとリジェクトされてしまう可能性があるので、熟読しておくことが求められます。しかし公式の日本語サポートがないため英文を読まなくてはなりません。

そこで、マンガだったら英語が苦手な日本人の理解の助けにもなる……と思ったのですが、大きな落とし穴がありました。

実はこのマンガ、よくよく読んでみるとセリフはガイドラインの文章をそのまま当てはめただけ。絵のストーリー進行と、吹き出しの言葉に関連性がほぼなく、2つの文脈を同時に追わなくてはいけないので、かえって混乱してしまいます。欧米では分かりやすい形式なのかもしれませんが、少なくともレベルの高い「学習マンガ」に慣れた日本人からすると違和感を覚えます。

だから、むしろその違和感を楽しみつつ、本来のセリフを想像しながら、物語の内容を想像するのも面白いかもしれません。

(image by Apple)