はじめに

私が初めてEvernoteを使ったのは、あらためて調べてみると2008/12/14でした。その頃はまだ機能も少なくて、deliciousソーシャルブックマーク・サービスとの連携くらいしか魅力を感じませんでした。

当時はエバーノートが主として個人的にデータを保管するサービスだということを理解しておらず、なぜ共有機能が乏しいのだろう、と思っていました。

しかし、Android携帯(HT-03A)を使うようになった半年ほど前から久しぶりに使ってみると、かなり使いやすいサービスになっていました。

私は普段からいろいろなB2C向けクラウド・サービスやソーシャル・メディアを使っています。他のサービスと比較することで、Evernoteならではの長所もよくわかってきました。既にいろいろなEvernoteのTipsが出ていますが、今後の課題も含めて、私見をまとめてみました。

Evernoteをダウンロードしてみたものの、ログインしただけであまり活用できていない方、ぜひご参考下さい。

Evernoteの特徴

大容量メールに代わるマルチ・ファイル形式アーカイヴ

私は、Gmailを2004/4/29から使っています。本格的に使い出したのは2005年の秋くらいからでしょうか。今ではすっかりGmailがメインのメールアドレスになっています。

先日、2年ぶりに知人から留守番電話がありました。こちらも数回しか連絡をとったことがないので、すっかりどんな人か忘れてしまっていました。そこでGmailで検索して、当時どんなやりとりをしたかを確認しました。

今までは(部分的にファイルをストレージに溜めることはあっても)Gmailを使ってメールだけは全てアーカイヴ化してきました。Evernoteでは、もっと自由度の高い形でいろいろな種類のファイル形式を溜めこむことができます。

少なくとも半年以上いろいろなメモや素材を取り込み熟成させることで、初めてEvernoteの魅力を実感できるのではないでしょうか。

Webクリッピング

ページ内のテキストをコピーして新しいノートに張り付けると、自動的にURLも拾ってくれます。これは意外と便利です。キャプチャ画像についてもクライアント・アプリを起動しておけば範囲指定で画像を保存することができます。(できれば、スクロール・キャプチャ機能もほしいところです。)

但し、ページ全体をデータとして保存したい場合でも、CSSまでは読み込まないので、レイアウトやスタイルを保つことができません。Webページ全体の見た目を保存したい場合、現時点ではPDF化するしかありません。

スマートフォンとの連携

iPhoneの爆発的ヒットがなければ、Evernoteの存在もそれほど目立たなかったかもしれません。いち早く各種スマートフォンに対応したアプリをリリースしたことで、Evernoteの可能性は大きく高まったと思います。

スマートフォンのアプリでは、テキスト・メモだけではなく、写真や音声メモも簡単にアップすることができます。欲を言えば、写真を取り込んだ時に簡単なレタッチ機能があると便利だと思います。

アカウント情報管理

いろいろなWebサービスに登録し、セキュリティを考慮して異なるIDやPWを設定していると、だんだんどのサービスをどんなアカウントで登録したか、わからなくなってきます。その全てをEvernoteに取り込んでおけば、簡単なタグ検索で引き出すことができます。

一般的なアカウント管理サービスやアプリはセキュリテイ上のことを考えると敬遠したい方なのですが、Evernoteに取り込むことには抵抗がありません。これもEvernoteというブランドへの信頼の証かもしれません。

Pomeraとの連携

@htakeuchiさんが作成したプログラムがあります。

テキスト・メモはキーボードのあるデバイスのほうがいいので時々Pomeraを愛用しています。最終的にはPCに取り込む必要があるので、このプログラムは便利です。

Twitterとの連携

@MyENをfollowし、自分のTwitterアカウントを設定すれば、個別のTweeetを送り込むことができます。

Feed の取り込み

メール受信機能と組み合わせて自動的にも設定したFeedを取り込むこともできます。

FriendFeedやTumblrからも取り込めますが、これらのサービスとEvernoteを比較すると、検索機能が強力な点が大きく異なると思います。

他のソーシャル・メディアからEvernoteにどうデータを受け渡すか?私の場合の例を図にまとめました。

強力な検索機能

Evernoteは、タグやノートなどでの分類はもちろん、全文検索機能も使いやすくなっています。テキスト検索は強力で、いろいろな条件設定が可能ですが、画像内の日本語を認識しての検索はまだ不充分です。

名刺をスキャンまたは撮影して画像取り込みをしたいと思っていますが、まだ日本語の認識精度が不充分です。今後に期待したいところです。

ストレージ・サービスとの違い

例えば、「DropboxとEvernoteの違いは?」

この違いを説明するのが結構難しいようです。
簡単に言えば、Dropboxなどのストレージ・サービスはあくまで外部バックアップ(又は共有)用仮想ドライブであり、ファイルの階層構造を保持しています。一方、Evernoteにファイルのディレクトリ構造は基本的にありません。某氏による「いずれ取り出すかもしれないゴミ箱」という表現もありました。(苦笑)それでいて、タグは階層構造化することが可能です。

To-Doリスト

To-Doリスト機能があって、ノートにチェックボックスを挿入することもできますが、これに関してはGmailのTasksの方が便利だと思います。

私の場合はAndroid版のgTasksと同期させて使っています。

GTDを応用したEvernoteの使い方を提案されている方もいますが、タグ管理などが煩雑になるため、あまり魅力的ではないと思います。

エキスポートや共有機能の充実が今後の課題か?

プライベートからソーシャルへの展開は、Evernote社もいろいろ検討しているようです。しかし、現状ではWebクライアント上で一部のノートブックを共有できる機能があるのみです。

この分野については、ブログではお馴染みのエキスポート機能や他者が見やすいUIデザインを構築していくことが課題だと思います。

まとめ

いろいろなネットでの自分の動きだけではなく、オフラインの行動や頭の中の動きも、デジタル・メモとして顕在化させた上で、最終的に溜めこむ(記憶させる)ところがEvernoteです。

逆にいえば、そこまでやって初めてEvernoteの本質的な魅力を実感できる、ということになります。

UIや機能について、部分的には他のサービスのほうが優れている場合は多々あります。しかし、Evernoteは、そうしたサービスと連携させて素材を一元管理できるところに意味があるわけで、一言でいえば、使えば使うほど味が出てくるサービス、と言えるでしょう。

さいごに

以上のドラフト原稿をPomeraで書き、Evernoteに取り込んだ上で整理し、最終的にはnanapiにアップする段階で調整しました。
お気づきの点などあれば、下記までご連絡ください。

Twitter:@t_takiguchi

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