はじめに

モバイルPCは,省スペースで持ち運びやすく,価格もお求めやすくなってきていることから,さまざまなシーンで使われることが多くなってきています.

そんな便利なモバイルPCですが,デスクトップパソコンと異なり,本体とキーボードが一体化していることから振動や衝撃を毎日のようにうけています.

また,持ち運ぶことが多いため,カバンの中で圧迫されたりと故障につながる環境に常にさらされています.

最近のモバイルPCは比較的頑丈に作ってあるものの,故障する可能性がたかい環境で使用することはどうしようもない事実です.

そこで,モバイルPCに起こりやすいトラブルと,その対処方法についてまとめました.

キーボードの下から異音がする!

モバイルPCを長くつかっていると,キーボードの下あたりから異音がしてくることがあります.

変な音がしてきたら,それは故障のシグナルです.

モバイルPCの場合,異音がするトラブルは「ハードディスク」あるいは「冷却ファン」であることがほとんどです.

これらの見分け方としては,ハードディスクの場合「カリカリッ」「カタカタッ」といった音,冷却ファンの場合「キュルキュルッ」といった音である程度の判別が可能です.

ハードディスクの場合

異音がハードディスクによるものである疑いが強い場合,そのハードディスクは寿命が近づいている可能性が高く,いつデータが消失するかわからない状態です.

すぐに外付けHDDや大容量USBメモリなどを使って,重要データの救出を行ってください.

データ救出後は,速やかにハードディスクを交換することをおすすめします.

ハードディスクが故障してアクセスできなくなってしまった場合,データ復旧サービスをつかうという手もあります.しかし,データ復旧には数万かかるケースも多く,すべてのデータを復旧できる保証もありません.データはこまめにバックアップしておきましょう.

冷却ファンの場合

異音が冷却ファンからしている場合は,ハードディスクほど急を要する状況ではありません.

しかし,冷却ファンはパソコンの心臓部であるCPUの熱を取り除くという重要な役割をもっており,ファンが完全に止まってしまうと,熱暴走によりパソコンがフリーズしたり,最悪壊れてしまう可能性もあります.

机とパソコンの間に空間をつくったり,あまり多くのプログラムを使用しないようにするなどの対策が必要です.

ファンが完全に壊れる前に,ぜひ交換修理をしてください.

画面がつかなくなった!

パソコンを起動しようとしても画面が真っ暗になってなにも見えなくなってしまった場合,バッテリーの故障や液晶画面の故障,パソコンそのものの故障が考えられます.

バッテリーの故障

バッテリーを付けた状態で,ACアダプタを接続するとパソコンが起動するのに,(充電されていると思われる)バッテリーだけではパソコンが起動しない場合,バッテリーが寿命を迎えている可能性が高いです.

寿命によって使用不可能になった場合,バッテリーは修理のしようがありません.

コンセントがある環境で使う場合はACアダプタをつかえば問題ないですが,電源のない出先でモバイルPCを使うことの多い方は代わりのバッテリーを購入しましょう.

液晶画面の故障

起動させると冷却ファンがまわったり,ハードディスクが動く音がするのに,画面が真っ暗な場合,液晶画面が壊れている可能性が高いです.

液晶画面そのものが表示されなくなることもあるかと思いますが,一番多いトラブルが背面照明がつかなくなるトラブルです.

じーっと目をこらすと,なんとなく画面の模様が見えるといった場合は照明が切れているかもしれません.

WindowXPの場合,外付けの液晶モニタがあれば,起動時に接続しておくだけで画面が切り替わって表示されるので,急を要する場合は試してみるといいかもしれません.

このトラブルも,家の電球が切れたのと同じことですから,メーカーなどで交換修理をしてもらう必要があります.

パソコンそのものの故障

ACアダプタをつけて,電源を入れようとしてもうんともすんとも言わない場合,パソコン自体が故障している可能性があります.

この場合,故障箇所を特定することは困難ですので,早急にメーカー修理に出すことをおすすめいたします.

おわりに

モバイルPCは省スペース化を実現する一方,操作部と内部構造が一体化しており,デスクトップPCと比べて自分で修理することが非常に困難なデバイスです.

故障箇所を的確に判断することで,応急処置を施し,大切なデータなどを守ることができます.

トラブルの際の一助になれば幸いです.