バブルチャート使っていますか?

「Google アナリティクスの中で最もサイト改善のヒントを見つけやすいグラフはどれか?」と聞かれたら間違いなく「バブルチャート」と答える筆者です。こんにちは。

しかし、Googleアナリティクスの解説や機能紹介を行っているサイトでなかなかお目にかかりません。そもそも「バブルチャートってGoogle アナリティクスで見られるの?」と思っている方も多いかもしれません。ぜひ、この記事を読んでいただき、その魅力に取り付かれてください!

Googleアナリティクスの画面を確認する前に、「バブルチャート」とは何かを確認しておきましょう。

そもそもバブルチャートとは?

以下が、バブルチャートの画像になります。Excelなどでも用意されているグラフの1種で、3つの変数をひとつの図で表現できることが出来るのが特徴です。

X軸で1つの変数、Y軸で1つの変数、円の大きさで1つの変数という形になります。存在は知っていても、利用している方はあまりいないのではないでしょうか。しかし、このグラフがGoogle アナリティクスに用意されているのには意味があるのです。

Google アナリティクスのバブルチャート

こちらが、今回紹介するGoogle アナリティクスのバブルチャートです。検索流入キーワードをバブルチャートで表示しています。このグラフは情報の宝庫です!グラフの内容を説明すると、

  • 「円」がサイトに流入してきた検索ワード一つずつ
  • 「円の大きさ」が流入回数
  • 「X軸」が直帰率(1ページだけ見て離脱した割合)
  • 「Y軸」が新規訪問の割合(該当ワードで流入した訪問の何割が、はじめてサイトを見たか)

を意味しています。

バブルチャートの活用方法

では、このバブルチャートをどう活用するのかを考えてみましょう。ヒントはグラフの直下にある以下の情報です。

右下に「新規訪問の割合:61.76%」と「直帰率:57.69%」という数値があります。これが検索エンジンから流入してきた際の平均値になります。

わかりやすくするため、この数値をグラフ上に線として表現してあげましょう。

筆者注:Google アナリティクスに平均値を引く機能は用意されていません。慣れてくれば線が無くても活用できますが、わかりやすさのため今回は線を引いています

縦の線は直帰率の平均値、横の線は新規率の平均値を表しています。このように線を引くことで「右上」「右下」「左上」「左下」の4つのエリア(=象限)にわけることが出来ます。

この象限わけがポイントになります!象限に分けて、その内容を確認することでサイトの改善ヒントが沢山見つかります。早速見てみましょう。

左上の象限=新規率が高くて、直帰率が低いワード

入ってくる人は新しい人が多くて、しかもサイトに滞在をしてくれる良いワードです。新しい人を集めたい場合は、これらのワードからの流入を増やすために、キーワードそのもの及び関連したキーワードのコンテンツを充実させていくと良いでしょう。

例えば「引き出物」が該当するのであれば、引き出物ランキング、お得な引き出物、芸能人が送る引き出物、オシャレな引き出物の記事を作成するとよいでしょう。検索エンジンあるいは他のサイトからの流入アップに繋がるかも知れません。

右上の象限=新規率が高くて、直帰率が高いワード

入ってくる人の多くは初めてサイトに訪れるきっかけになっているのですが、すぐに帰ってしまっています。この象限に含まれるワードで実際に検索をしてみて、自分のサイトに訪れてみましょう。そして、ランディングページから更にもう1ページ見てもらうために出来ることを考えてみてください。

例えばそのページには新しい人が訪れることが分かっているので、直帰率を下げるために「初めての方はこちら」といったリンクを用意してあげてもよいでしょう。あるいは同じジャンルのコンテンツへの案内をしてあげもよいかもしれません。

右下の象限=新規率が低くて、直帰率が高いワード

本来はもっともあってはいけないキーワードになります。サイトに繰り返し訪れている(=サイトのことを知っている)にも関わらず、すぐに離脱してしまうためです。

もちろん該当キーワードで表示される内容が1ページで完結している場合もあります。しかし、サイトを運営している側としてはその1ページだけ見て終わっても良いというケースはほとんど無いかと思います。

ここに属するキーワードも同じように検索して、実際にページを確認してみましょう。多くの場合は、検索ワードに直接関連する情報が少ない、あるいはファーストビュー(=ブラウザーを縦スクロールせずに最初に表示されるエリア)にキーワードが見つからないといった原因が存在します。上記を解決するためにコンテンツやレイアウトを見直すことで直帰率を下げられる可能性があります。

左下の象限=新規率が低くて、直帰率が低いワード

ブランドワードなどが属することが多い象限です。リピーターのサイト回遊そして結果的に成果に繋がりやすいワードが該当します。これらのワードを増やしていくことが大切です。

増やし方の考え方は2種類あります。この象限に属しているワードの流入回数を増やすのが1つ。これはいわゆるSEO対策によって実現をしていきます。もう1つは他の象限からこの象限に遷移してもらうことです。特に左上から左下、または右下から左下に動かすことを意識するとよいです。図にすると以下のような考え方です。

バブルチャートの設定方法

バブルチャートによって、どのような情報が得られるかの一例を紹介いたしました。では、実際にこのチャートをGoogleアナリティクスで出すためには、どうすればよいかを確認してみましょう。今回確認したいレポートは、検索流入キーワードのバブルチャートですので以下のとおり設定をしていきます。

STEP1

集客→キャンペーン→オーガニック検索トラフィックでレポートを表示します。

STEP2

期間と件数を選択します。

各項目(この場合はキーワード)が最低でも100件、出来れば300件あると精度が高くなります。このような条件に該当する期間と件数を選びましょう。ただしバブルチャート上では最大1ヶ月間のデータしか同時に確認が出来ません

STEP3

「バブルチャートアイコン」と「月」ボタンを押します。

STEP4

バブルチャートの設定を行います。


色々な設定が可能ですが、最も大切なのは「Y軸」「X軸」「円の大きさ(=Size)」の設定です。今回は以下の通り設定を行います。
  • X軸に直帰率を設定
  • Y軸に新規セッション率を設定
  • Sizeをセッションに設定

また左下にある「再生(右三角のボタン)」を押すと、時系列でどのように円が変わっていくかを動画で確認することが出来ます。役立つかは微妙ですが、見ていて非常に面白い機能です。

STEP5

検索流入キーワードが不明なデータが含まれてしまっているため、それを除外します。アドバンスフィルタで(not provided)というキーワードを除外設定してください。

これで先ほどご紹介した検索流入キーワードのバブルチャートを確認することができます。

バブルチャートにぴったりの、おすすめの組み合わせ方法

バブルチャートからサイト改善のヒントを得られるかは、見るレポート・X軸・Y軸・円の大きさの4つに何を設定するかが肝になってきます。先ほどの例では、検索ワード・流入数・直帰率・新規訪問の割合という組み合わせを行いました。

筆者が上記以外にオススメする3つの組み合わせを紹介して終わりたいと思います。

「ランディングページ」のレポートで流入回数・直帰率・新規訪問の割合 の組み合わせ

先ほどのキーワードを入口ページに変えたものです。どの入口ページをどのように改善すれば良いかのヒントを見つけることが出来ます。

「すべてのページ」のレポートで訪問回数・平均ページ滞在時間・コンバージョン率 の組み合わせ

成果の数を増やすために改善するべきページの特定を行う組み合わせです。例えば「訪問が多いけど滞在時間が少ないページ」「訪問が少ないけど、コンバージョン率が高いページ」などを発見して、ページ改善の方針を決めます。

「モバイルデバイス」のレポートで訪問数・訪問別ページビュー・新規訪問の割合 の組み合わせ

モバイルデバイスごとに行動の違いないかを確認するための組み合わせです。新規訪問の割合をコンバージョン率に変えてみても良いかもしれません。特にアクセスが多いデバイスに関してはしっかり確認しておくとよいでしょう。

バブルチャートいかがでしたか?

ちょっととっつきにくいけど、気付きがたくさん得られるのではと感じていただけたのではないでしょうか?バブルチャートはGoogle アナリティクスの中でも非常に有用なレポートですが、まだあまり利用されていません。

ぜひ、有効活用してGoogle アナリティクス初級者から中級者にステップアップしてみてください。また、気付きが得られる良い組み合わせが見つかりましたら、筆者に教えてくださいな!

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