はじめに

皆さんはブログあるいはnanapiのようにコンテンツを増やしていくサイトをお持ちですか?そして、その評価はページビュー数や訪問者数だけでは行っていないでしょうか?

本記事では、筆者のブログサイト「リアルアクセス解析」のデータを確認しながら、4+1つの指標を紹介していきます。全てのデータはGoogleアナリティクスで確認できますので、既にGoogleアナリティクスを導入している方は、今日チェックしてみましょう!

リアルアクセス解析」は2008年10月に筆者がはじめた、「アクセス解析」に特化したブログとなっています。月間数千人程度のアクセスがあります。購読者やはてなブックマークの数は割と多いサイトになっています。

指標1:リピート人数

リピート人数とは?

ブログを定期的に読んでいる人をはかるための指標です。リピーターの人数を月単位で確認していきます。

この指標では、ブログの底力がどれくらいついているかを確認することができます。リピーターがどれくらいサイトに訪れているかで、ブログの定期的な読者数を確認します。

Googleアナリティクスでは

  • 1:「アドバンスセグメント」で「リピート訪問」を選択
  • 2:「ユーザー数」のレポートを表示

とする事で確認することが出来ます。

筆者のブログの場合は以下の通りです。

今回データは2009年1月~2012年4月までのデータを利用しています。

少しづつ伸びているのがわかるでしょうか?リピーターの数が増えていることになります。たとえ、サイト全体の訪問者数が伸びていなくても、リピーターが増えていれば、定着してくれた人が多いということがわかります。

応用

より厳密に評価を行う場合は、以下の2点を使って精度をあげることが出来ます。

  • 1:日単位の訪問者数を出し月の日数で割り、「月ごとの平均日別訪問者数」を計算する。これは、月の日数の違いをなくすためのものです(2月と3月では1割日数がちがいます)
  • 2:凪の状態の時を確認するため、不定期に更新しているブログであれば、更新日のデータは除く。実施することによって、更新が無くても来ているリピーター(新着を読みにくるというよりは、過去記事も含め参考として利用している人数)を確認することが出来ます。数値を除くのは手動で行わないといけないので、ちょっと面倒です。。。

指標2:記事別の新規訪問数

記事別の新規訪問数とは?

こちらはブログ全体というよりは、記事単位での評価を行うための指標になります。記事を書くことの目的の一つに、新規読者を獲得するということがあげられます。

記事が何ページビュー見られたかで評価するのではなく、新規の訪問回数を見ることで、どの記事が新たな読者獲得に繋がったかを評価します。

Googleアナリティクスでは

  • 1:「アドバンスセグメント」で「新規訪問」を選択
  • 2:「コンテンツ>サイトコンテンツ>すべてのページ」のレポートを表示
  • 3:表の「ページ別訪問数」という文字列をクリックすることで、訪問数の降順に並びかえる

事で確認することが出来ます。

どの記事が、新規読者の獲得に繋がっているかを確認する事ができます。上位のタイトルに共通するような記事内容・タイトルのつけ方を活用して、記事を書くことで更に新規読者が獲得出来る可能性があります。

応用

どの記事が効率よく新規読者を獲得できているか見ることで、現在ある記事を新規獲得に有効活用するのであれば、「新規訪問数」では「新規訪問率」で見るとよいでしょう。取得方法ですが

  • 1:先ほどの数値をTSV形式(Excel)でダウンロードする(ブログの記事数にもよりますが、上位25あるいは50件がよいでしょう)
  • 2:アドバンスセグメントをかけていないサイト全体のデータで、同じレポートをTSV形式(Excel)でダウンロードする
  • 3:記事ごとに新規訪問数÷訪問数 を計算することで、新規率を計算して、高い記事を見つける。
ExcelのVLOOKUP関数を使うと計算がしやすいかと思います。

筆者のブログの場合は、以下の通りとなりました。

新規訪問数の降順に並べており、最も右が新規率となります。低いものは10%台、高いものは23%台と2倍以上の差があることがわかります。

指標3:直帰率

直帰率とは

直帰率とは「1ページだけみて帰った割合」を意味します。この数字が高ければ高いほど、1ページだけみて帰ってしまう割合が高いことが分かります。ブログ形式の場合、性質上どうしても直帰率が高くなりがちです。筆者のブログでも80%を超えます。

しかく、せっかくだったらもう1つくらい、記事見てもらいたいと思う運営者は多いのではないでしょうか。そのためには直帰率を下げる必要があります。それはどう実現するのか?

いろいろなテクニックがあります。関連する記事を紹介したり、ページ下部までスクロールするとポップアップを表示したり。ですが、まずは自分のサイトの記事からヒントを見つけてみましょう。入口ページの上位記事の中から、直帰率が低い記事と高い記事を見つけ出し、違いを確認します。

Googleアナリティクスでは

  • 1:「コンテンツ>サイトコンテンツ>ランディングページ」を選択
  • 2:表示件数を上位50件に変更し、最も直帰率が高い3つのページ、最も直帰率が低い3つのページを発見

する事で対象となるページを見つけることが出来ます。後は実際にそれぞれのページ(3ページ×2=6ページ)を確認して、どのような特徴があるかを確認してみましょう。

直帰率はレポートの一番右の列なります

筆者のページでは、以下の通りでした。

【直帰率が高い上位3ページ】

【直帰率が低い上位3ページ】

それぞれのページの特徴を見てみたところ

直帰率が高い:単体で完結する記事。ブログ内に似たような記事が少ない。

直帰率が低い:連載あるいは前後半の記事。2位の「サイト基本分析シート」は、ファイルのダウンロードがあり、それをダウンロードすると直帰扱いにはならないために数値が低い

といった特徴があることが分かりました。ちなみにアクセス数上位250件まで広げたところ、最も直帰率が低いのは「アトリビューション分析」連載 その2:アトリビューション評価の難しさで、42.81%でした。やはりこちらも連載記事となっています。

応用

今回の分析はあくまでも既存の記事から、直帰率を改善するためのヒントを見つける手法でした。ブログや記事内で行っていないことの評価は出来ません。

行っていないことは評価出来ないので、「記事の書き方を工夫する」、「ブログのレイアウトを変える」といった施策を行ってみて実際に数値が改善するかは、実践&確認あるのみです。

ぜひ、こちらにもチャレンジしてみてください。

指標4:ブランドワード流入数

ブランドワード流入数とは

ブログがどれだけ世の中に認知されているかは、ブランドワードの流入数を確認することで把握できます。ここで言うブランドワードとは主に「ブログ名」「筆者名」の2つを指します。

これらのワードでの流入数が多いほど、自分のブログや名前が大勢の人に知られている、あるいは、検索されていることが分かります。認知の広がり具合を確認してみましょう。

Googleアナリティクスでは

  • 1:ブランドワード用のアドバンスセグメントを作成し、選択する

  • 2:「トラフィック>参照元>検索>オーガニック検索」のレポートを選択する
  • 3:月ごとのトレンドを確認する

という手順になります。実際に結果を確認してみましょう。

最初の指標で見たリピーターと似ていますが、伸び方や凹凸が違うのが分かるかと思います。

応用

月別で数値を見ていますが、ブランドワードや筆者名での流入が上昇・下降している理由を見つける場合は、日別にすることをオススメします。

特に流入が上昇している日には何かそれを発生する原因が無かったかを思い出してみましょう。例えばセミナーでの講演を行った、どこかのサイトに取り上げられた、ソーシャル上で話題になったなどが考えられます。

筆者のサイトでは以下のような形になりました。

いくつかのピークがあることがわかります。後はそれぞれのピークの時に何があったかを調査すれば(手帳とか見てみると良いかもです)、ブランドワードでの流入を増やすヒントが見つかるかもしれません。筆者の場合は、書籍の発売やセミナーなどが主な原因でした。

+1指標:ソーシャルブックマーク率

こちらの指標はGoogleアナリティクスだけでは取得出来ないので、番外編として記載しています。ソーシャルブックマーク率(以下SBM率)は

SBM率=ソーシャルブックマーク数 ÷ ページビュー数

ソーシャルブックマーク=Twitterツイート数+Facebookいいね!数+はてなブックマーク数

で計算され、ブログの記事単位で計算を行います。この率が高ければ高いほど、よりソーシャルブックマークされやすい(=より共感されやすい)記事であることがわかります。同じようなアクセス数でも、SBM率が倍以上違うことはよくあります。

昔のGoogleアナリティクスでは、Googleアナリティクスのページレポートにソーシャルブックマーク数を表示するプラグインがあったのですが、現在は利用できないため手動で数値を確認する必要があります。

具体的な分析手法や結果に関しては長くなってしまうため、筆者が以前書いたMarkezineでの連載記事をご確認ください。筆者のブログでの分析事例が紹介されています。

最後に

今回紹介した4+1の指標は、どのブログでも活用できる指標です。評価や改善のヒントになるようなデータを得ることが出来るでしょう。ぜひ、試してみてください。

しかし注意しないといけない点が2点あります。

1つは、Googleアナリティクスはあくまでも過去の数字や結果のデータしかないということです。記事中でも触れましたが、行っていないことの結果は分かりません。改善に繋がるような施策があれば、ぜひいろいろ試して、その結果を確認してください。この繰り返しが、ブログのリピーターや回遊率アップに繋がります。

もう1つは「皆さんのブログの目的にあった分析を行う」ということです。とにかく新規・リピート関係なく「訪問者数を増やしたい!」ということであれば、訪問者数を増やすための分析やアイデアを考えたほうがよいでしょう。また、「特定のサイトへ誘導する」あるいは「ファイルをダウンロードしてもらう」事が目的であれば、記事ごとにそれがどれくらい実現できたかを分析するとよいでしょう。

「改善施策を行うこと」と「目的にあったデータを見ること」という観点を忘れずに、ぜひ今回紹介した指標以外の、皆さんのブログにあった最適な指標を探してみてください!

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