みなさんはゲームについてカクカク、ぬるぬる、などのお話を聞いたことがあると思いますが、これはFlame Per Second、略してfpsによって左右されます。

fpsは1秒間に表示される画像の枚数で、ビデオカードの種類解像度設定や画質によって大きく変わってきます。

今回は3Dゲームをする上で重要なfpsを左右する重要な要素を中心に、どのビデオカードを選べば良いかをお話します。

適切なfpsは?

fpsはどんな場面でも一定ということはなく、3Dのキャラクターや物体、画面効果(エフェクト)が表示される数が多いほど落ちこむ傾向にあります。

例えば視点を変え表示される人物が少ない場面と多い場面を交互に映せば、fpsは大きく変化をします。

ゲームデザイナーの方々が、ある程度のビデオ性能があれば遊ぶことができるように設定してあるので、PCゲームはそのあたりの設定を探しながらfpsと画質の兼ね合いを考え調整して行くことになります。

どれくらいのfpsがいいのか?

ゲームの種類によるのですが、シミュレーションやRPGなど、すぐに決断を下す必要のない思考系のゲームは多少fpsが低くても差し支えなく、FPSや格闘などのアクション系のゲームは出来る限りfpsが高いほうが望ましいです。

著者の個人的感覚ですが、操作が必要な場面で思考系のゲームは平均30fps/最低20fpsほどで十分であり、アクション系のゲームは出来る限り常時60fpsで、無理でも平均50fps以上/最低45fpsくらいが許せる範囲です。

基本的にfpsは高ければ高いほど良いものですが、特殊なモニタでない限り最大値は60fpsになります。逆に言えば、普通のモニタなら60fps以上のfpsは画面に反映されず、無駄になってしまいます。

ゲームのfpsはゲーム側で表示できるように設定できたり、録画ソフトのDxtoryなどを使えばわかります。

ベンチマーク

また、単純にそのゲームが遊べるかどうかの指標は各ゲームで、どれだけの性能があれば遊べるかがわかるベンチマークソフトが出ている事が多く、「あなたのPCでこれだけの平均fps、あるいはスコアが出ていれば快適に遊べます」というラインが示される物があります。

以下いくつかご紹介します。

キャラクタークリエイト体験版ですが、ベンチマーク機能もついています。

画面右の「ベンチマークダウンロード」のリンク先のサイトの画面左下、「BIOHAZARD 5 – ベンチマーク」のリンクからダウンロードすることができます。

解像度と画質

fpsは基本的に解像度を下げれば大きく上がり、画質設定を下げれば上がります。自分に最も適した画質設定を選びましょう。

解像度

1024x768や、FullHDなどの言葉を聞いたことがあると思いますが、これらは画面の解像度を示す言葉になります。

最近はこれ以上の解像度を持つものも出て来ましたが、液晶モニタの最大値は通常FullHDすなわち1920x1080の解像度になります。

一般的にゲームは最高画質で、FullHDで60fps出ていれば最高の環境ということになります。

しかしながらfpsはグラフィックボードの性能で決まるので、ここからどれだけ落として快適なゲームになるfpsにできるか、ということになっていきます。

フルスクリーンモードでゲームをしている時に解像度を下げすぎるとギザギザが目立つようになります。またウィンドウモードでゲームをしている時に解像度を下げると画面が小さくなります。

画質

画質はゲームによって様々ですが、主にギザギザを低減して表示するアンチエイリアス、3Dのテクスチャの解像度のクオリティを変化させるものなどがあります。ゲームによってまちまちですが、これらを下げれば相応にfpsが上がります。

解像度を保ったまま画質を下げるか、解像度を下げて画質を上げるかは個人的な趣味によりますが、自分で納得できる快適なゲーム動作環境になるようにすればいいと思います。

具体的なビデオカード

ビデオカードは自分の環境に適した物を選ぶといいのですが、まず単純に高性能な物をのせればいいかと言えばそうではありません。

パソコンのCPU性能がついていかなければ性能は出し切れないし、高性能なものは消費電力が高く、電源の容量が問題になってきます。

今回は電源の容量とCPU性能は十分という前提で話を進めます。

低い解像度とfpsで十分な方

特に性能を求めない場合はCore i3やi5のCPU内蔵のもので十分で、ビデオカードは必要ないかもしれません。

最近のCPU内蔵グラフィックの性能は高く、特にAMD社のAPUであれば、ロースペックでのゲームをするのに困らない程度の性能は出ると思います。

古いゲームを動かす場合にはOSやドライバの互換性に気をつけてください。

省電力と性能を兼ね備えたカード

HD 7750GTX650が最適です。3世代ほど前のハイエンドGPUと同程度の性能があり、解像度と画質を調整すれば、家庭用ゲーム機以上のゲーム環境で「ぬるぬる」の状態を達成できると思います。

これらは補助電源が必要でないものがスタンダードで、追加しやすいビデオカードですが、お持ちのPCによっては無理だったり、ロープロファイルのものを選ばなければいけない場合があります。

高性能なビデオカード

一般的な人に求められる高性能なビデオカードは、HD 7870GTX660Tiあたりで十分かと思います。

それ以上は最新ゲームを最高設定で一切コマ落ちすることなく遊びたい、120Hzの液晶を使っているなどの特殊な環境になってくると思いますが、上記のカードでも十分に果たせるゲームも多いです。

ゲームをしっかり遊びたい、と思う方はこのあたりのグラフィックボードを選べば、満足されると思います。

超高性能なビデオカード

ハイエンドと呼ばれる区分のカードで、大きな消費電力と熱量の代わりに、とても高い性能を発揮します。

HD 7970GTX680が現在のシングルコアでの最高性能のGPUです。

常時60fpsから動かしたくない、何も考えず最高設定にしたい、または一般的なゲーム環境以上の環境である場合など、Core i7などのハイエンドCPUとこれらのカードを組み合わせることで満足な性能が出ると思います。

ビデオカードを二枚以上組み合わせることで性能を上げる手法もありますが、ゲームによっては性能が反映されなかったりする場合もあるので、慣れてから考えれば良いと思います。

fpsを落とす要因として、グラフィックメモリや帯域幅が正常品より劣るものを搭載しているカードがあります。正常なものより相当fpsが落ち込んでしまう場合があり、おすすめできません。ローレンジに近いミドルレンジのカードでメモリがGDDR5ではないビデオカードには、十分気をつけてください。

ビデオカードのfpsを比較できるサイト

Anandtech

英語のサイトですが、写真矢印の部分のタブを操作することで、ビデオカードの比較ができ、ゲームのfpsがわかります。

使い方

上の画像の「ここをクリック→」という矢印で示した▼の部分をクリックすると、ビデオカードが表示されます。今回は省電力と性能を兼ね備えたカードで説明したHD 7750とGTX650を選んでみました。

真ん中にvsで分けられ対称に水色の枠でHD 7750、黒色の枠でGTX 650が示されています。画像の説明の通り、下のバーの色とfpsが対応しています。スクロールすると、ゲームと設定でのfps比較結果がどんどん出てきます。

次に、このグラフの意味を説明します。

画像の赤色の枠の中の英文は、「Portal 2というゲームで、1920x1200の解像度、Very High Qualityという画質設定+4xMSAAと16xAFというアンチエイリアス設定で、(平均で)右の数値のfpsが出ています」ということです。

かなり重い設定ですが、どちらのカードも60fps近く出ており、この設定なら快適な環境で遊べることが伺えます。

次は青枠ですが、有名な「スカイリム」というゲームです。「スカイリムは1680x1050の解像度、High Qualityという画質設定+4xMSAAと16xAFというアンチエイリアス設定で、(平均で)右の数値のfpsが出ています」ということになります。

またこれも、どちらも60fps前後の数値が出ておりますので、HD 7750やGTX650の場合、このあたりの設定で遊ぶのをお勧めします。

そして赤枠と青枠に挟まれているのが青枠と同じスカイリムですが「1920x1200の解像度、Very High Qualityという画質設定+4xMSAAと16xAFというアンチエイリアス設定で、(平均で)右の数値のfpsが出ています」ということになります。

平均30fpsにまで落ちこみますが、画質はとても綺麗になってくるので、人によってはこちらがいいと感じるかもしれません。

おわりに

ゲームの基本は、なんといっても快適な操作性と視認性で、美麗画質を低いfpsで遊ぶよりも、ビデオカードと解像度等を調整し、fpsを中心にゲーム環境を作るのが一番ではないかと私は考えます。

みなさんが記事の情報を参考にされ、ゲーム環境を見直していただければ嬉しく思います。

(photo by 著者)

(キャプチャ by 筆者)