はじめに

普段当たり前のように使っているマウスが動かなくなった時は、必ず動かない原因があります。いざというときのために各項目をチェックして慌てずに対応しましょう。

この記事にはマウス本体の分解が含まれています。メーカー保証の効かなくなる分解、非正規修理、不正改造と扱われる可能性もあります。ご注意ください。
マウス裏面のLED/レーザー光は直視すると目にダメージを与える可能性があります。光を確認する時はティッシュなどで遮光する、その他の項目を確認する時はケーブルを外し、ワイヤレスの場合は電池を外しておきます。

1:基本的なことをチェックする

STEP1:他のマウスでは動きますか?

実は一番大切なことです。PCに問題があるのか、マウスに問題があるのかを見極めます。以下の項目はマウスに異常がある場合の対処方法です。

他のマウスでなら動く場合、以下の方法を試してみてください。

他のマウスでも動かないなら、PC側の問題の可能性があります。

STEP2:しっかりと接続されていますか?

簡単に調べるには、普段、裏面の読み取り部分が光るマウスの場合、裏面を見ることで接続を確認できます。

もし光っていない場合は、USBケーブルの根元を確認してみましょう。USBには上記画像のように金具の抜け防止の凹みがあります。本来は関係のない部位ですが、この凹みはほとんどの場合、きちんと挿し込んだ時にギリギリ見える位置にあります。つまり、このマーカーがギリギリ見えている状態でなければ認識されません。

手ごたえがあるまでしっかりと挿し込みましょう。

STEP3:ケーブルは断線していませんか?

PCにUSB接続マウスが接続された時、Windowsではデバイス接続の音が出ます。ケーブルを挿し直してみて、音が出ていなければ断線などの可能性があります。ケーブルの根本を動かしてみましょう。

STEP4:USB接続の場合、別のコネクタで動きますか?

稀にコントローラーの不具合等で認識していない場合があります。別のUSBポートに挿し替えてみてください。

STEP5:ワイヤレスの場合、電池残量は十分にありますか?

上記機種の場合、ホイールの下部分が電池警告のLEDになっており、LEDが点滅が電池残量の警告となっています。

また、個別のON/OFFスイッチがある場合はそれも確認しましょう。受信側にドングルがある場合、ケーブルが引っかかるなどして、抜けかかったりしていることがあります。根元まで差し込まれているか確認します。

STEP6:PCを再起動してみましたか?

PS/2接続の場合は、起動後に接続しても認識しません。また、USB接続の場合も再起動すると認識する場合がありますので、試してみましょう。

2:マウスの裏面を掃除する

マウス裏面には光線を出すLEDとそれが反射した光を読み取るレンズがあります。この2つが汚れていたり、ホコリが引っ掛かっていたりすると正しく読み取れません。普通は穴が小さいのでよく確認しながら、汚れは綿棒などで空拭き、ホコリはレンズなどに傷をつけないよう、慎重にピンセットなどで取り除きます。

また、裏面にゴミが溜まっている場合、ゴミの分マウス全体が浮き上がってしまい、センサーがうまく机の凹凸を読み取れない可能性があるので、これも爪楊枝などを使ってしっかりと取り除きます。

3:読み取り対象を変えてみる

読み取り対象とは机やマウスパッドのことです。光学式のマウスは机などの細かな凹凸の数を数えることでマウスの移動距離をPCに伝えています。このため、ツルツルした机やガラス・鏡などの場合、読み取りが難しい場合がありますので、紙やマウスパッドなどを試してみます。

読み取り対象に問題がある場合、厚紙の裏や段ボールなど、ザラザラした面で試すと間違いなく反応します。

4:内部の接続を確認する

余りないことですが、内部のソケットが熱や振動で抜けてしまうことがあります。以下、デル製純正のマウスで分解方法を説明します。

安いマウスは大体似たような作りをしていますが、高価なマウスはネジの数や位置、ケーブルの数などが違うため、注意が必要です。

STEP1:裏のネジを外します。

ほとんどの場合、マウスは裏面のケーブルが出ているのと逆側のネジ1本で留まっています。
このネジは製品によってはシールやゴム足に隠れている場合もあります。

STEP2:カバーを外す

後ろ側を少し浮かせて、カバーを左右に振りながら後ろに側に少し強めに引っ張るとカバーが外れ、基板が現れます。この時、ケーブルがガイドから外れてしまい、元に戻すのに時間が掛かることがありますので、あくまで慎重に作業します。

STEP3:コネクタ付近を確認する

大抵のマウスはマウスの基盤との接続にコネクタ(画像の白いパーツの部分)が使われています。接続不良の場合、これが外れていることがあります。また、コネクタパーツが破損してケーブルが外れてしまっていることもあります。

コネクタが緩んでいる場合は、そのまま押さえてしっかりと差し込みます。

STEP4:元に戻す。

逆の手順で元に戻します。

上記のどれをしても動かない場合

致命的な症状の可能性が高いです。例えば、樹脂レンズの不良(濁りや歪みなど)、ICやコンデンサなどパーツの不良、コネクタ部分のショートなど、他にもたくさんの要因がありますが、原因究明や検証をするよりも、買い替えた方が早くて、精神衛生的にもいいかもしれません。

おわりに

正攻法から少しジャンキーな分解までお伝えしました。マウスは消耗品ですが、大事に使えばかなり長く使うことができます。日頃からメンテナンスをして大事に使ってください。

(image by 著者)