はじめに

パソコンを買って最初は静かだったけど、最近唸るようにファンが回っていることはありませんか?半年以上ケースを開けて掃除をしていない場合、ホコリが原因である可能性があります。

当然、パソコンは精密機械で、ちょっとしたことで壊れてしまうこともありますが、注意点さえ守れば壊れることはありません。

こちらで大胆かつ丁寧に汚れを取り除くコツをお伝えします。

今回の記事で紹介する掃除箇所

  • 1:PC本体
  • 2:キーボード
  • 3:ディスプレイ
  • 4:PCデスク周り

パソコンを安全に掃除をするコツ

用意するもの

  • エアダスター
  • ブラシ付き掃除機(もしくは刷毛と掃除機でも大丈夫です)
  • ウエスかキッチンペーパーやキムワイプのような硬めの拭き取り紙(ティッシュ類はちぎれるためNGです)
  • プラスドライバー
  • 先の細いピンセット
  • 仕切りのある皿(ネジ入れに使います。無い場合は複数の小皿で代用出来ます)

掃除をする前に注意すること

掃除をする前にとても大切な注意があります。

上の画像は電源ユニットと呼ばれるパーツです。たくさんのケーブルがここから伸びていますが、このユニットは素人が掃除をしてはいけません。

ユニット内では人命に関わるほど大きな電力が扱われていますので、絶対に内部を触らないように気を付けてください。

PC本体の掃除

STEP1.事前準備をする

必ずコンセントを抜き、スイッチを2・3度空押ししておきます。コンセントを抜いただけでは本体のパーツが帯電しています。これを抜くためにスイッチを何度か空押しします。

本体からケーブル類を抜く前にカメラやカメラ付きケータイなどでコネクタ付近を撮影しておきます。これは掃除後、違う位置にケーブルを挿さないための工夫です。

万全を期すためには付せんでケーブルに番号を付けておき、一緒に撮影しておきます。

STEP2.フタを開ける

まずは周りの家具やパソコン本体ケースの金属部分を触り、体内の静電気を放電しておきます。

今回は自作パソコンやBTOのパソコン等でよく使われる一般的なATX規格マザーボード対応のミニタワーケース(DELL Vostro200 MT)を例にして説明します。

メーカー製パソコンの場合、取扱説明書の「メモリを増設する」などの項目にケースの開け方が書かれていることがあります。

ほとんどのケースでは内部パーツにアクセスするのに向かって左側のパネルを開きます。パネル裏面でパネルを留めているネジを取り外します。

この時、ネジをよく見て、パネルを押さえているネジだけを外し、失くさないように皿に置いておきます。あまりないのですが、ネジの長さがそれぞれ異なる場合、一緒になってしまわないように、仕切り付き皿の別の仕切りに入れるか、複数の皿に別で入れます。また、見た目に種類の違うネジは外さないように注意します。外側から内部パーツを固定しているネジがあるためです。

ケースを留めるためのネジは比較的大きく、外しやすく作られています。

下の画像の右の黒いネジがケース用です。左の銀色のネジが電源ユニットを外側から固定しているため、外してはいけません。

下に柔らかい布などを敷き、傷がつかないように養生しておきます。

STEP3.まずは大きなホコリを取り除く

細かなところはとりあえず放っておき、大きな綿ホコリがある場合は先にピンセットで取り除き、ティッシュなどで包んで捨てます。

特に綿ホコリの付きやすい場所はファン付近の吸気口・排気口・CPU・グラフィックカード・配線周りは、ピンセットを使って丁寧に取り除きます。

ファンの奥のヒートシンク(金属に切れ目を入れて熱を逃がしやすくした物)もピンセットを使って丁寧に取り除きます。

ファンの吸排気口など、基板から遠い部分は掃除機のブラシを使って大胆に掃除します。

埃は直接指でつまんだりしないでください。パソコンのホコリはグリスなどの油汚れを含んでいることが多く、すぐに手が汚れてしまいます。

STEP4.細かいほこりはエアダスターで飛ばして掃除機で吸う

大きなホコリが取れたら細かなホコリを取って行きます。

ただし、直接触ると基板に塩分が付いて錆が出るなどの危険があるため、エアダスターで飛ばして、それを掃除機で吸い取ります。

実際には掃除機をONにしておいて、エアダスターで飛んだ空中のホコリを吸い取るようにしていきます。

エアダスターの噴出先をよく見てホコリの飛ぶ方向を予測してうまく吸い取りましょう。掃除機を強にしておけば大体のホコリをキャッチできます。

STEP5.それでも取れない汚れは拭き取りか・・・

それでもしつこく基板や側面に残るホコリがあります。これらはファンのグリスなど油性の汚れを含んだホコリです。

基板上のホコリは諦めてください。小さなパーツがたくさん載っていて、誤って取ってしまう可能性があります。

ケース側面についている汚れはキムワイプやキッチンペーパー・ウエスなどで優しく拭き取っては再度エアダスターで吹き飛ばします。

それでも取れない汚れは諦めるしかありません。こういった汚れは掃除する人の気分の問題で、実は動作に支障はありません。

STEP6.後片付け・動作確認

先述したとおり、油を含んだホコリが多いため、ホコリは直接触らないように気を付け、パソコンのカバーを閉じ、撮影しておいた通りにケーブルを接続します。

起動の際、BIOSの画面でDate/Time Not Setなど、日時が正しく設定されていない旨のメッセージが出る場合はマザーボード上のボタン電池が切れている可能性があります。

一旦続行してOS上で日時を合わせて電池を交換します。

キーボードの掃除

デスクトップPCのキーボードの場合、本体に比べると若干難易度は下がります。以下も普通の方がなかなかチャレンジしづらい、分解しての掃除法をお伝えします。

今回の清掃はメインブレン方式、静電容量方式のキーボードでの清掃方法です。その他特にパンタグラフ方式のキーボードで分解した場合、内部の樹脂パーツが破損し、戻せなくなる危険があります。お持ちのキーボードがメインブレン方式、もしくは静電容量方式であることをご確認ください。

用意するもの

  • ウエスやキムワイプ・キッチンペーパーのように厚みのある拭き取り紙
  • キー引き抜き工具(無ければマイナスドライバーと定規)
  • ブラシ付き掃除機

STEP1.写真を撮っておく

分解清掃ではキートップをすべて外します。そのため、戻す時にどのキーがどの位置かを記録しておく必要があります。携帯で撮影しておくのが一番手軽な方法だと思いますので、お勧めです。

STEP2.キーを引き抜きます

引き抜き工具がある場合はキーをまたぐように工具を差し込み、少しだけ内向きにはさみながら引き抜きます。工具の先端には「返し」が付いているため、この部分がキートップの底の部分をつかみ、引き抜くことができます。

引き抜き工具が無い場合は画像のように定規の角をキーの隙間に差し込み、そのまま定規を持った手を放します。反対側からマイナスドライバーで軽く引っ掛けて手前に引き抜きます。この時、定規を持っていた左手でキートップを覆い、キートップが跳ねるのを防ぎます。

引き抜き工具が無い場合、かなりキーが飛び跳ねます。手で覆うのを忘れず、紛失には十分注意して作業してください。
引き抜いたキートップは作業の邪魔にならないところで抜く前の状態に並べておくと戻す時に効率が良くなります。

STEP3. 掃除機でゴミを吸い取ります

誰のキーボードでも軽く引くくらいゴミが溜まっていると思います。掃除機のブラシを使って一気に吸い取ります。

キートップが汚れている場合はウエスなどでしっかりと拭き取ります。もし、取りきれない場合は洗濯ネットにキートップをすべて入れて水洗いすると汚れがきれいに取れます。良く乾かせてから次の工程に進みます。

STEP4.キーを元の位置に戻します

キーボード本体の凹みにキートップの凸を合わせて上から少し押さえるとカチっと入ります。

以下は少し古いキーボードの縦長や大きなキーに使われていた金具付きキートップの戻し方です。

1.まずは金具の長辺をキートップのツメに固定します(画像一番左の赤丸部分。可能であればこの位置にグリスを塗っておくとギスギスしにくくなります)。

2.金具の両端をキーボード本体の固定位置にくぐらせます(画像中央)。

3.キートップをかぶせるようにして、他のキーと同様に押し込んで固定します(画像右)。

ディスプレイの掃除

ディスプレイもこれまでと同じくマニアックな方法をご紹介します。ディスプレイ表面は水が浸透する要素がありません。問題は端や裏から浸水することです。それを利用して、表面の水溶性の汚れを水を使って落とします。

用意するもの

  • スポンジやタオル(ディスプレイを横にした時にグラつかないようにします)
  • キムワイプ(無ければキッチンペーパー)
  • 綿棒

STEP1.ディスプレイを画面を上に横にします

この時、できるだけ水平にして、スポンジやタオルで揺れないようにします。(もちろん、すべてのケーブルを抜いておきます)

STEP2.キムワイプで囲むようにしておきながら水を垂らします

汚れが気になる箇所の周りを囲むようにキムワイプを置き、水を垂らします。画像のように多少傾斜がある場合は傾斜の下の方にキムワイプを置きます。

一度に垂らす水は多くて3滴です。汚れが落ちない場合は再度垂らすようにします。

STEP3.水を広げるようにしながら汚れを落とします

水が玉状になると転がってしまいますので、そうならないよう、軽く広げながら汚れを撫でるように落とし、終わったらキムワイプごと包み、しっかりと水分を拭き取ります。

この時、絶対に強く押さえてはいけません。撫でるように軽く汚れを落とします。

STEP4.ディスプレイの角は綿棒で

ここでは水を使いません。綿棒は先が柔らかいのですが、細いため、つい強く押してしまいがちです。寝かせるように持って表面を拭き取るように、根気強く汚れを落とします。

角を掃除する時は絶対に水を使ってはいけません。角はディスプレイパネルの端に近く、浸水した場合、故障の原因となります。

PCデスク周りの掃除

手垢などで汚れがちな机の上の掃除方法を説明します。

用意するもの

  • 無水エタノール
  • ティッシュなど

取れにくい油系の汚れに無水エタノールを使います

水拭きしても取れない汚れには無水エタノールを使い、軽くこすります。無水エタノールは薬局などで買うことができます。脂分を溶かす効果がありますので、この効果に期待して使用します。(afterの画像がピンボケしててすみません。手垢はしっかり取れています)

無水エタノールは非常に濃度の高いアルコールです。引火するため、近くに火気がないことをご確認の上、十分注意して扱ってください。

おわりに

自宅にサーバを含めてパソコンが複数台あるため、よくパソコンやその周りの掃除をするのですが、今回は簡単にできるよう心掛けて記事にしてみました。

半年に一度くらい掃除をしないとすぐにホコリが溜まってしまいます。特に一日中使っている方、寝室にパソコンを置いている方は要注意です。

ホコリが溜まっていると、どれだけファンが回ってもコートを着ている人が扇風機に当たっているようなもので効果がなく、結果的にファンの回転数が上がって動作音がうるさく感じます。

定期的に掃除をしてきれいに保って快適にパソコンを使いましょう。

(image by 著者)