PCやSNSが普及している今、基本的なIT用語は知ってて当たり前!とはいえ、 「実は知ったかぶりしてて……。」「なんとなく知ってるけど、人に説明できないかも。」という人は少なくないはず。そこで今回は、知らないと大きな声で言いにくい、基本的なIT用語を、8つ徹底解説します。 8つのIT用語を5つのカテゴリに分けて徹底解説最初に……「アドレス」「URL」「ドメイン」その違いを説明できる? まずアドレスは、その英単語が示すとおり、インターネット上の「住所」を意味するもの。webサイトのアドレスだけでなく、メールアドレスやIPアドレスなど、ITにおいて使われる範囲は多岐に及びます。 一方、URLは「Uniform Resource Locator」の略で、大雑把に言うとインターネット上の住所(=アドレス)を表すデータ、記述形式のこと。今日の日本では、アドレスもURLもほぼ同義語として扱われることも多く、それも間違いではないのですが、アドレス=住所、URL=住所を表す書式、が厳密な意味の違いといえそうです。 そしてアドレス、URLを分かりやすくするためのものがドメイン。もし、ドメインがない状態で「TIME & SPACE ONLINE」にアクセスしようとすれば「106.162.242.57」というIPアドレスを覚え、そしてアドレスバーに入力しなければいけません。しかし、これでは「分かりづらい」と感じる人の方が多いでしょう。 そこで、「time-space.kddi.com」という文字列、すなわちドメインを、先ほどのIPアドレスと紐付けます。つまり、コンピューター言語を解するのが難しい人間の感覚でも、指定のウェブサイト、アドレスにアクセスしやすくするのが、インターネットにおけるドメインの役割となります。 ドメインというと、「○○.com」の○○にあたる部分を手に入れる「ドメイン取得」を思い浮かべる人がいるかもしれません。ここで取得されるドメインは、「サードレベルドメイン」とされ、一方で「□□.jp」というドメインでの「.jp」に当たる部分はトップレベルドメインと呼ばれます。日本の国別トップレベルドメインである.jpは、日本の個人、団体などでなければ取得できませんが、例外的に国別トップレベルドメインを他国の人、組織に開放している場合もあります。 具体例としては、ミクロネシア連邦の「.fm」はFM電波を連想することからラジオ局が、ジブチの「.dj」はDJなどの音楽関係者が、同国人に限らず好んで取得するといったことが見受けられます。 「無線LAN」「Wi-Fi」はどう違うの? 無線LANとは、LANケーブルを使わずに、無線通信を使ってLAN接続を行う方法。LANケーブルの配線を気にせず利用出来る便利さが受け、オフィスや家庭で利用されています。モバイルPCやスマートフォンなどを対象に、特定の店舗や駅構内などで無線LANを使ってインターネット接続環境を提供するサービスも行われています。 そして無線LANとWi-Fiは混同されがちですが、厳密には意味が異なります。Wi-Fiはもともと、無線LANの標準規格である「IEEE802.11シリーズ」に接続できると保証できる製品に、「Wi-Fi」というブランドをつけることを許可したことがはじまりで、つまりWi-Fiは無線LANの規格のひとつなのです。よって、Wi-Fiは無線LANの標準規格に接続できることを保証した「しるし」のようなもので、仕組みではないのです。 ですが、言葉が本来の意味を越えて使われるようになることはよくあること。現在は「Wi-Fi=無線LAN」という認識が広まってるのも事実で、技術的な仕様を詰めるような場面でもなければ、無線LANをWi-Fiと読んでも問題はないでしょう。 なお、外出先などでネット接続する際に重宝されている「モバイルWi-Fiルーター」は、この無線LANのアクセスポイントとルーター機能を併せ持ったモバイル端末で、無線LAN機能を備えた携帯型ゲーム機やモバイルPC、スマートフォンなどをネットに繋げることができるものです。 ブラウザ ブラウザは「browse」(=拾い読みする)が語源で、もともとはパソコン上にあるファイルを見るためのソフト全般を指していました。現在ではブラウザ=ウェブブラウザという解釈が主流で、ウェブページを閲覧するためのアプリケーションソフトのことを指します。一般的なブラウザとしては、「Internet Explorer」、「Firefox」、「Google Chrome」、「Safari」、「Opera」などが有名ですね。 ブラウザは、OSと勘違いされるケースもありますが、実は全くの別物。OSは「Windows」や「Mac」など端末全体が機能するためのソフトのことで、ブラウザはインターネットのみが機能するためのアプリケーションソフトです。現在、ウェブブラウザ市場は「第3次ブラウザ戦争」と呼ばれるほど競争が激化しています。かつてはMicrosoft社が提供している「Internet Explorer」が世界のブラウザ市場を独占していましたが、非営利団体Mozillaの「Firefox」、Google社の「Google Chrome」などが猛追し、2012年度を最後に「Internet Explorer」は首位から陥落しました。一方、2014年1月から2月の間の1カ月間で最もシェアを拡大したのは「Google Chrome」。また、MacやiPhoneの普及に伴い、Apple社の「Safari」も右肩上がりとなっています。 こうした競争の結果、各社のブラウザ機能は改良され続け、最近では特に「拡張機能」が充実してきています。「拡張機能」とは、ブラウザに特定の機能を追加するためのプログラムの総称のこと。例えば、「邪魔なウェブ広告をフィルタリングして非表示にしたい」「アカウント名とパスワードを自動入力にしたい」「検索履歴を表示させないようにしたい」などといった場合に、自分好みにカスタマイズすることができます。ブラウザ自体は必要最低限の機能しか持っていないので、自分の好みに応じて拡張機能をインストールして追加すれば、ブラウザがより使いやすくなります。 OSや端末にも特徴や違いがあるように、当然、ブラウザごとのサービスにも違いはあります。そしてブラウザの変更が理由で、快適にインターネットを利用できるようになることも多いです。なので、端末購入時にもともと入っているブラウザをそのまま使うのも良いですが、自分にとって使い勝手の良いブラウザを発見できれば、ワンランク上のデジタルライフを楽しめるはずです。 よく聞くBluetoothは無線っていう理解でいいの? Bluetoothとは、分かりやすく説明すると無線通信の規格のひとつです。例えば、携帯電話からパソコンへ音声や画像などを移したい場合、Bluetoothを使えばワイヤレスでデータを移すことができます。要するに、ケーブルで繋がなくてもデータ通信ができるのです。 「無線データ通信」というと、よく似ているのがテレビのリモコンなどに使われている赤外線通信ですが、赤外線通信とBluetoothでは、 ・赤外線通信は機能する範囲が1m程度なのに対し、Bluetoothは機種によっては最大で約100m離れていてもデータのやり取りが可能・赤外線通信は指向性が強いため、受信部同士が向かい合っている必要があるが、Bluetoothは指向性が弱く、障害物があっても通信ができるなどの大きな違いがあります。この他にも、Bluetoothは双方向通信が可能であったり、音楽などの大容量データを移すことができるなど、2つは似て非なるものといえます。 Bluetoothの設定方法はとても簡単で、まず、通信したい機器のBluetooth設定をONにします。次に、画面上に接続可能な機器が表示されるので、対象の機器を選択するだけで設定完了。ちなみに、この作業を「ペアリング」といいます。1度ペアリングしてしまえば、2回目以降はBluetoothボタンをタップするだけで利用することができます。…