「どうしよう…。IoTって何だか全然判らないわ」そう思い悩んでいる人は星の数ほどいます。人類が抱えたこの難問を解くのは容易ではありませんが、Cerevo社の「Hackey」で若干ながら解答のそのホンのかけらを見ることは出来る筈です。

PS VRもポケモンGOもペッパー君も、それは判りやすいプロダクツ(やサービス)で人の感性にダイレクトに響きます。しかしIoTやインターネットは、その上でどの様なサービスが走るかが重要になります。それは土管であってマリオでは無いのです。どちらかと言えば(本当にどちらかと言えば、ですが)IoTというテクノロジーの本質はインターネットと同等で「人が向上すること」にあります。人が受けたい 「サービス」や「便利」があって、それらと人とを繋いで実際に体感してもらう、その橋渡しのサービス。インターネットによってコンピュータとコンピュータが繋がって得た情報の世界のように、IoTはモノと人、人と人、モノとモノを繋いで得られる知見によって世界を豊かにしようとしているのです。

知るために触れる。触れる為の仕掛けと気付き

判りやすいプロダクツではなく、人を支える概念。そのIoTの本質を垣間見せてくれるのが、このCerevoの「Hackey」です。

その意味を(何となく)頭が理解しても経験して実感したとしても、それを言語化するのが難しい事象はいくつも世界に存在します。
- 買うために自分を説得するレトリックを探すのに往生したパソコン。
- 世界中のコンピュータが繋がって何になるねん?と人の興味の可能性に懐疑的だったインターネットとソーシャル。
- 目の前に広がる異常な世界とそれからもたらされる興奮とインパクトは新しい世界を明らかに予感させるのに、それを伝える術が安っぽい言葉しかないのと、とにかく何でもかんでもこの単語を枕詞のように付けておけば大衆は興奮してお金を落としてくれるんでしょう?という所まで20年前のインターネットのインパクトと同じVR。そしてそのムーヴメント。
- そして、とにかく良く判らないIoT。最初のIが1(イチ)かl(小文字のエル)かも良く判んなくて何て読むのかも良く判らない、言葉という最初のとっかかりですでに躓いてるIoTなんて流行るわけないやん、と多くの素人の皆様は感じていたのは言うまでもありません。でもようやく気付いたのです、あれ、これもあれもあんなのも、IoTなんじゃね?…と。おおお…全部IoTやぞ!と。

痒いところに手が届く、そんな電子機器を数多く開発しているCerevoが丁度1年前に発売した鍵デバイス「Hackey」。お値段たったの9980円(税抜き)です。

鍵こそが「キー」になる

「Hackey」は鍵を捻る。クイと鍵を捻ると「何か」が起きる。「何か」と言ってもパルプンテの様に予想外のハプニングじゃなくて、予め設定しておいたアクションが実行される。話だけ聞くとスイッチ。家に帰って「ただいまー」って猫に言いながら壁のスイッチをパチンってやると部屋のシャンデリアが灯って猫が眩しそうにしながらコタツの中に逃げ込むでしょ、あれと同じ。何かをすれば何かが起きる。ただその過程ないしは結果までもがインターネットを介する、それがIoTで、それを可能にしているのがこの「Hackey」です。

インターネットを介するということは、鍵を捻れば世界の裏側の蛇口から水を出す事も可能になるということ。朝、目が覚めると同時に鍵を捻ればTwitterに「今日も一日がんばるぞい!」と自動で呟いて自らを鼓舞することさえ可能になっちゃいます。頑張るぞい!

炎上とデマと妬みと放射能で溢れているこのインターネットは、ほぼあらゆるハードル(敷居=閾)を下げてしまうパワーに満ち溢れています。確かにクラスにはそんな特技を持ってるヤツがいたけどまさかそれが可視化されてそれなりとは云え素人がカラオケがお上手なだけで歌い手という勘違いワードで呼ばれるようになるなんて、ホント、インターネットが無かった時代には考えられなかったことです。これから、この可視化はどんどん加速します。加速して、インターネットを超えて、現実の社会にサービスが降ってきます。21世紀はドえらい時代なのです。

そんな可能性を私達にアピールしてくれるというその1点で、すでに「Hackey」には大きな存在価値があります。これまで、インターネットは個人にとっては極めて受動的なインフラでした。背中を押す様な興味に出会えなければ、それはただただ目の前で情報を流し続ける土管でしかなかったからです。しかし「Hackey」には回さなければならない「鍵」があります。それは何かを引き起こす、文字通りの「鍵」です。人が持つ興味や熱意のモチベーションを「捻る」というアクションに転化し、その行為をユーザに求め、その結果(しかも捻ることで得られる結果は予めユーザ自身が設定したものですから意外性はありません。つまり捻るとは何かしらの未知の出会いを求める様なモチベーションではなく、自分自身が今必要なものを取り出すための前向きな、次へ繋がる結果やアクションを得られるシンプルな儀式なのです。それだけです。それだけだからこそ「Hackey」は魅力的なのです。

スマートフォンを鞄から取り出して、セキュリティロックを解除して、必要なアプリを起動して、スススッとスワイプ文字入力して、送信っと。

ここに豊かな未来の絵がある

「Hackey」の紹介動画には、その様々な利用シーンが描かれています。目覚めの際、出掛ける際、仕事の途中、帰宅時そして就寝時。1つの「Hackey」には自分自身の生活を豊かにする為の2つのアクションが割り振る事が可能です。それを予め前提として設置した場所に最適なアクションを設定しましょう。

  • IFTTT
  • zapier
  • myThings

アクションを設定するには、この3つの外部サービスのいずれかを使いこなさなければなりません。簡単?いいえ、めっちゃ面倒くさいです。しかも、その面倒臭さを乗り越えて頑張って設定した結果、zapierとIFTTTはネットワークの遅延を除けばリアルタイムでの通知(反応)を実現しており、望む効果を得ることが出来そうです。ただmyThingsは残念ながら15分に1度しか実行してくれないという仕様の制限のため「えいっ!」という勢いで鍵を捻ってから15分後の通知(反応)は、ややもすれば「あれ、僕何をしたっけ?」という事にもなりかねずいささか残念な感じです…が贅沢は言ってられません。英語は高い高い障壁ですが、頑張って読めば何とかなります。google翻訳様に頼るのも可です。ITの力で乗り切れます。検索すれば何かしらは見つかりますし、ここここ を熟読すればなんとかなります。設定作業に関して言えば(個人差もあるかもしれませんが)IFTTTやzapierよりは、ホンの少しだけ myThingsの方が優しいでしょう。

その鍵は、あなたにとっては何の鍵になるのだろう

鍵を捻りましょう。たったそれだけの簡単なアクションで、わたしはインターネットと繋がってある時はTwitter、ある時は監視カメラになって、リアルな世界と命令を出して、かつそれを何らかの形で実行します。それは自分自身へのトリガーです。やる気スイッチかもしれませんし、エアコンのオンかもしれません。情報へ繋がるキー、世界の扉を開ける鍵。モノとモノが繋がる。サービスとサービスが繋がる。人の直感的な思いが形になる。そう考えるとIoTは単なる機能ではなく、新しいライフスタイルを育むギミックなのかもしれません。

あなたの為のスイッチを手に入れませんか?

Hackey - Cerevo

Analyze your snowboarding with the XON bindings and smartphone app

hackey.cerevo.com

(image by 筆者)