2016年9月15〜18日の期間に開催された、東京ゲームショウ2016。その初日の夜、「gumi presents EVENT 東京ゲームショウ2016アフターパーティー」と題して、ゲームメーカーやファンの交流の場が設けられた。さらにそこでは数々のVRコンテンツが展示され、幕張メッセの会場とは一味違う「夜のゲームショウ」が楽しめたのだ。

VR体験や交流会

このアフターパーティーは、誰もが参加できるわけではない。主催者から招待された一部のゲームメーカーやその関係者、そして事前にチケットを購入したわずかな一般人だけが入場することができるのだ。

アフターパーティーが開催されたのは、六本木ヒルズのふもと、西麻布のクラブハウス「エーライフ」。ここはアダルティーな雰囲気に定評のある場で、さらにお酒と料理も飲み食べ放題だったことから、今までにない雰囲気のなかVR体験や交流会が行われた。

すべてのコンテンツがVR関連

このアフターパーティーの主催は株式会社gumiで、その代表として知られる國光宏尚氏も参加。特にVRの可能性に対して注力している同社と國光氏は、VRコンテンツを広めるべくアフターパーティーを開催したという。確かに、展示されているすべてのコンテンツがVR関連だった。

アフターパーティーで新たな展開

また、欧米のゲームイベントではアフターパーティーが一般的なことから、日本でも開催することを考えたという。ロサンゼルスで毎年開催されている「E3」でも、会場のフィゲロアセンター付近のホテルでアフターパーティーがいつも開催されている。

それを考えれば、日本でやらない理由はない。むしろアフターパーティーで新たな展開が生まれている現状を考えれば、アフターパーティーが生む「成果」は大きいかもしれない。

会場では、國光氏とTokyo VR Startups株式会社の新清士氏が取材陣のインタビュー取材に応じ、以下のようにVRコンテンツの現状を語った。

新清士氏が語るVRコンテンツの現状

VRの中のリアルというものがあると。VRの中でしか表現できないリアルというものがあって、それがわかっている人が作っているゲームかどうかというのが、たんだん露骨にわかるようになってきた。ちゃんと研究してきている方のものは、ちょっとやればわかる。とりあえず作ってきました感のものとは差が出てきてますね

國光宏尚氏が語るVRコンテンツのこれから

アメリカのヴァーチャルリアリティでいえば、ヴァーチャル空間にリアル、本当の世界をもっていくというのが向こう側の大きい考え。でも、やればやるほど、ヴァーチャル空間でのリアルというのは、リアルな世界のリアルとは違うとわかる。だから、ヴァーチャルなかでのリアルを作っていくというのが、ひとつ大きなカギなのかなと

あらゆるVRコンテンツとハードが展示

アフターパーティーには複数のVRコンテンツが展示され、実際に体験することができた。「PlayStationVR」(以下 PSVR)はもちろんのこと、「Oculus Rift」(オキュラスリフト)や「HoloLens」(ホロレンズ)も実際に体験することができ、来場者がその仮想世界を堪能。

会場の雰囲気が妖艶で薄暗いため、VRゴーグルのネオン彩光が非常にファンタジック。アダルティーな雰囲気に拍車をかけ、アルコールを片手にVRプレイヤーを見学する観客たちの姿が様になっていたのが印象的だ。

落ちたかのような体験

記者もいくつかVRコンテンツを体験してみたが、「ハラハラドキドキする」という点で衝撃を受けたのが、ロッククライミングが体験できるゲーム「ザ クライブ」。このゲームの凄いところは、あたかも本当に自分が岩肌を登っているかのような感覚に陥いる点。

その恐怖感は半端ではなく、特に足元に対する恐怖感がヤバイ。ミスをするとフワッとして本当に落ちたかのような体験が(汗)。……スリルを追い求める人にはピッタリかもしれない。ちなみにVRゴーグルの種類は「Oculus Rift」である。

HoloLensの魅力とは

なにより衝撃を受けたのが、マイクロソフトの「HoloLens」(ホロレンズ)。厳密にいえばこれはVRゴーグルではなくMRゴーグルと言ったほうが適切だろう。MRとは複合現実を意味する言葉である。

とりあえずHoloLensをかぶると、目の前にはHoloLensをかぶる前と同じ風景が広がる。それだけなら「メガネと同じやん!」「何が面白いの?」と思うかもしれないが、HoloLensの魅力はその先にある。

HoloLensの近未来感

HoloLensは空間にアイコンやデータ、映像、画像、あらゆる情報を固定させることができ、現実世界を拡張することができるのだ。単に空間にデータを固定させるだけではない。HoloLensユーザーが空間のデータに触れることができ、スイッチを押したり、動画を再生させたり、あらゆる動作が可能なのである。

近未来を舞台とした映画に、空間に浮かんだホログラムを手で操作するシーンが出てくるが、まさにそれができるのである。

とてつもない未来を楽しませてくれるHoloLensだが、難点は価格だろうか。まだ一部の開発者しか購入できず、さらに価格が3000ドル。日本円にして30万円以上する。確かに近未来を感じられるのは嬉しいが、もうちょっと、安価になるのを待つしか無いだろう。

2017年はVRがさらなる飛躍

今年で3回目となるgumi主催のアフターパーティーは大成功。深夜22時まで交流会と宴が続き、ちょっと寂しい余韻を残しつつ幕を下ろした。各人が深夜の六本木に姿を消していったが、その先はリアルかVRか。

とにかく、来年はさらにVRコンテンツが盛り上がる年になってほしいと願うばかりだ。

(image by 筆者)