2016年は「VR元年」と言われるほど、VR(ヴァーチャルリアリティ—)が盛んな年となっている。今まではマニアックな部類に入るVRコンテンツだったが、コンシューマー向けとして2016年10月13日に「PlayStationVR」(以下 PSVR)が発売される予定で、一気にVRの波が押し寄せるかたちととなる。

最新技術の映像でゲームを堪能

2016年9月16〜18日にかけて幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2016」。さまざまなゲームが展示され、実際に遊ぶことができるゲームの祭典だ。従来のコントローラを使用したゲームや、ハンドルタイプのレースゲームなど、最新技術の映像でゲームを堪能できた。

確固たる新次元のエンターテインメント

そのなかでも多くのブースがVRコンテンツやハードを展示。そんななか注目を集めたのは、やはりPSVRであった。VRヘッドセット(ヘッドマウントディスプレイ)だけで44980円、カメラ同梱版で49980円と高額ながら、それでも絶大な人気を得ているのは、なによりも「今までにない新たな体験ができる」という点が大きいだろう。

その感動の比は3Dテレビや3D映画が登場した時以上と言われており、廃れることのない「確固たる新次元のエンターテインメント」が訪れると予想されている。

多様な操作でVR世界を楽しむ

そんなPSVRのブースは、「東京ゲームショウ2016」のなかでもダントツの人気を博しており、多くの来場者が行列を作って体験していた。PSVR用に用意された複数のゲームが体験でき、プレイステーションのコントローラを使用したもの、モーションコントローラを駆使したもの、そしてガンタイプのインターフェースを使用したものなど、多様な操作でVR世界を楽しむことができる。

コントローラ以外からも動きを探知

しかしながら、あまり知られていないのがPSVRの仕組み。VRヘッドセットをかぶると目の前にモニターがあり、頭を動かすとモニターの映像も一緒に動き、あたかも自分がそこにいるかのような体験ができる。そこまでは、VRに興味がある人ならば知ってるはず。しかし、PSVRはVRヘッドセットやコントローラ以外からも動きを探知し、VRコンテンツをより楽しめるようになっているのだ。

PlayStationMoveの技術

そう、PSVRはカメラからも動きを探知し、コンテンツ内にアクションを反映させているのである。PSVRブースのコンパニオンによると、やはりカメラとVRヘッドセットがシンクロして動きを探知している事を知らないプレイヤーが多いという。プレイヤーはカメラを正面に置き、座り、VRヘッドセットをかぶってプレイする。カメラはVRヘッドセットの動きを感知し、ゲームに反映させる。

かつて「PlayStationMove」というプレイステーション3向けのインターフェースがあった。モーションコントローラの動きをカメラで探知し、ゲームに反映させる仕組みである。まさに、その技術をPSVRに使用しているというわけだ。すでに前述したが、モーションコントローラはPSVRに対応している。

リアルな「そこにいる感」が半端ではない

ちなみに、今回のPSVRコンテンツで一番白熱したゲームは「Farpoint」(仮題)。株式会社ソニーインタラクティブエンタテインメントが開発したゲームで、発売日未定ながら、緊張感と新鮮な体験ができるシューティングゲームだ。

プレイヤーはガンタイプのインターフェースを握り、迫りくる敵を撃っていく。その没入感はVRコンテンツのなかでもダントツである。幻想的な世界観と描写でありながら、VRヘッドセットからもたらされるリアルな「そこにいる感」が半端ではない。

PSVRがVR業界繁栄のカギを握る

VRコンテンツを楽しめるハードウェアは数多く存在する。スマホでさえVRコンテンツのハードになり得るし、すでに多くのスマホ向けVRコンテンツが販売されている。「Oculus Rift」(オキュラスリフト)や「HoloLens」(ホロレンズ)も大きな注目を集めている。

PSVRは世にVRの楽しさを伝えるハード

そんななかで、PSVRはコンシューマー向けVRヘッドセットを販売し、VRコンテンツの楽しさを世に広める、敷居が低いハードなのは間違いない。おそらくVRコンテンツは「とりあえずPSVRから」という潮流で世に広まると予想されている。そして、PSVRはVRの楽しさをプレイヤーたちに知ってもらうきっかけとなるのではないだろうか。

(image by 筆者)