電通サイエンスジャムが「東京ゲームショウ2016」に出展した、脳波データを利用したVRコンテンツが斬新すぎると話題だ。ただでさえVRコンテンツが出始めたばかりだというのに、すでにVRと脳波の融合コンテンツが出展されるとは、凄まじい勢いでVRの世界が広まりつつあるのが理解できる。

Brainwave VRゴーグル

VRコンテンツ「脳波LOVEチェッカー」と「Kaleido Therapy:カレイドセラピー」は、DG Labと電通サイエンスジャムが共同開発した作品だ。どちらのコンテンツも脳波計が搭載されたスマホ挿入型「Brainwave VRゴーグル」を使用し、感性定量化技術「マインドループテクノロジー」で的確な脳波をチェックするという。

脳波を読み取って映像化

マインドループテクノロジーとは、「脳波から人の感情を推定し、気持ちをスイッチするVR映像を生成してフィードバックループを作りだす技術」とのこと。

かつて任天堂が発売した人のドキドキを測定する「ラブテスター」や、バイオセンサーで心拍数をゲームに反映させる「テトリス64」などがあったが、まさか脳波を読み取って映像化する時代が、こんなにも早く到来するとは驚きである。

トキメキ脳波をキャッチ!

なかでも大きな注目を集めていたのが、恋愛コンテンツ「脳波LOVEチェッカー」である。プレイヤーが Brainwave VRゴーグル を装着すると、映像に3人の女子が現れる。プレイヤーがどの女子を見てトキメいたか脳波がキャッチし、自動的にプレイヤーの好みの女子をセレクトするのである。

あらゆるエンタメに応用可能

よって、分岐点ごとに脳波を測定すれば、マルチエンディングのゲームやドラマを作ることも可能である。

プレイヤーの脳波を読み取ることで、コンピュータが「いちばん好みの女性と交際させる」「いちばん怖がっている展開に進ませる」「いちばん好きな世界に行かせる」などの選択を自動的に選ぶこともできそうだ。脳波の種類によってあらゆるエンターテインメントを作り、楽しむことができるわけである。

ストレス度により映像が変化

もうひとつのVRコンテンツ「Kaleido Therapy:カレイドセラピー」は、プレイヤーの脳波からストレス度をチェックし、その度合いによって映し出す万華鏡の映像を変化。最適な映像を映すことにより、ストレスを軽減する(精神を鎮静する)方向へ導くという。

88%の人に癒やし効果

もしこのコンテンツが商品化されれば、毎日、帰宅したらとりあえず「Kaleido Therapy:カレイドセラピー」を堪能し、ストレスを軽減させる。そんな日がやってくるかもしれない。

単なるお遊びでしょう? と思った人は侮ってはいけない。このコンテンツを体験した43名の被験者のうち、88%の人に癒やし効果が認められたというのだ。正直、88%は驚異的な数字である。ストレス社会と言われている現代の日本、そんな状況を改善するべく早くリリースしてほしいものだ。

確かにカッコイイ(VRゴーグルが)

ちなみに、「東京ゲームショウ2016」に出展されていた超カッコイイ近未来的な Brainwave VRゴーグル は、見た目は凄いが中身は普通の脳波計搭載VRゴーグルとのこと。通常の Brainwave VRゴーグル はもっとシンプルな作りである。スタッフは「カッコイイでしょう!」と話していた。ただカッコイイだけというのも笑えるが、確かにカッコイイ。人間は形から入っていくのだ。

(image by 筆者)