MR(複合現実)の研究開発を手掛ける米企業のMagic Leapが、ルーカスフィルムと提携し、共同でMRコンテンツを制作することを発表しました。『スターウォーズ』を題材にしたデモ動画も公開しています。

Magic Leapとは?

マジックリープは謎に包まれた非公開企業です。「Mixed Reality Lightfield」というMR(Mixed Reality/複合現実)プラットフォームを開発していますが、その製品やサービスはほとんど公開されていません。

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Whoops! We love a world where people see things that aren't really there. But this page really doesn't exist.

www.magicleap.com

しかし2011年の創業から急激な成長を続けており、いきなりGoogleやワーナー・ブラザーズ、中国のアリババといった大企業から莫大な額の出資を受けるなどして、2016年2月には時価総額が45億ドル(5000億ドル)にもなりました。具体的なプロダクトが何もないにもかかわらず、このような資金調達がなされるのは異例のことであり、まさに社名の通り「魔法的な飛躍」だと言われているようです。

  • 体育館に突如クジラが出現する動画が有名

なお、一部SFファンには有名なSF作家ニール・スティーヴンスンがチーフフューチャリストとして同社に所属しているようです。

ルーカスフィルムとの提携

そして、先日マジックリープはルーカスフィルムの新技術専門スタジオ「ILMxLAB」と共同の研究所を設立することを発表しました。まずマジックリープが保有する独自のテクノロジーを使い、両社の協力体制のもとスターウォーズ関連のコンテンツを制作していくようです。そのテストとして『スターウォーズ』のC3POやR2D2が登場する動画を公開しています。

  • 現実の視界にCGが投影されています。2体のドロイドが本当に存在しているようにしか見えません。

  • スターウォーズ劇中のホログラフのように立体的な地図が浮き上がっています。

ルーカスフィルムはいまやディズニー傘下です。先述の資金調達の話もそうですが、IT、エンターテイメント産業の最前線でMR技術というものが、いかに注目されているかが分かります。

なお、両者のパートナーシップはコンテンツ制作だけではなく、いずれは物語のための究極のプラットフォームを提供することを目標にしているとのこと。全てはフォースの導きのままに……。

ヘッドセットのデザインも明らかに

謎多きマジックリープですが、最近ヘッドセットのデザインが明らかになりました。同社が申請した特許の中に設計書が入っていたのです。

こちらはMRではなく、Oculus RiftやHTC ViveのようなVRヘッドセットだそうです。何だか『スターウォーズ』のヘルメットを彷彿とさせる、SF的未来感を感じますね。

MRデバイスでは、すでにMicrosoftの網膜照射型MRゴーグル「HoloLens」が一部でリリースされています。HoloLensはメガネ型の形状ですが、マジックリープが開発しているであろうMRデバイスは形状はおろか、どのような技術を使用しているかも不明です。

ともあれ今後もマジックリープの動きには注目していきたいと思います。

(image by Youtube
(image by United States Patent and Trademark Office)